猛き黄金の国 岩崎弥太郎編(2) の商品レビュー

本宮ひろ志(著者)

2017/01/08

吉田東洋が暗殺され、世が大きく動く中、土佐に戻っていた弥太郎は、再び長崎出張の命令を受ける。
長崎で本格的な活動を開始した弥太郎は八年ぶりに坂本竜馬と再会し、海援隊カンパニーを共に率いて行こうと約束をする。そんな矢先、竜馬が暗殺され…！？

攘夷派が渦巻くなかで，現実的で地に足のついた理念をもつ吉田東 洋に仕え，後の三菱の発展に欠かせない後藤象二郎と出会い，交流が深まりま す．
吉田東洋が武市半平太が主導する攘夷派の土佐勤王党に暗殺され，混沌と するなか，土佐藩が設立する土佐商会の長崎留守居役として長崎に就きます．
　商売に対する思いが夢と合致するなか，坂本竜馬と再会．海援隊との連携に より，広大な海を相手に夢の実現を目指しますが，その矢先，坂本竜馬が暗殺 されてしまいます．

2015/08/06

本宮先生の描く幕末浪漫。明治編も入れるためにか岩崎弥太郎を主役にしたところが面白い。けっこう龍馬に劣等感があったんだな。

2020/07/15

生まれて初めてぞ。
人に妬みを感じたのは。
あんな人間に生まれたかったっていうくやしさ
しかも心地いいのだ・・
あおの男の子分になっちまってもいいって・・
心地いい妬みぞ！(p.45)

しかし岩崎さん・・
もしかしたらあんたの方が正しいかもしれんぜよ。
わしゃ根をもたん・・それじゃけ、好き勝手動ける
しかしだ・・
根をもたんちゅう事は、実が成らんちゅう事かもしれん。(p.150)

徳川慶喜も大人物じゃ
大人物同士がいがみあい・・
戦って傷つけあうのはいかんきィ
大人物ひき大人物はゼロじゃ
しかし、大人物たす大人物は大大人物じゃ
こりゃあ日本国の為になる。(p.195)