商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
| 発売年月日 | 2026/06/12 |
| JAN | 9784569905822 |
- 書籍
- 文庫
いのち、見つめて
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いのち、見つめて
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
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図書館本 ★4.5 医療小説の生と死を読むのはかなり力が入るので、新刊コーナーで見つけたアンソロジーを手に取った。 やはり内容は重いものが多いように思う。 ※ 夏川草介氏 先日、安曇野に行ったばかりなので、そこが舞台になって情景も浮かびとても読みやすかった。 ただ、主人公の研修医は指導医の方針に戸惑う。 これ以上は控えますが、現代の医療の厳しさ、命の重みはやはり考えさせられる。 この「ダリア・ダイアリー」は「勿忘草の咲く町で」に収録されています。 ※ 渡辺淳一氏 まだ人工透析が日本でも始められたばかりの話。 当時、中学生だった俊次は長期に渡って腎不全で入退院を繰り返していたが、いよいよ何か手を打たなければ命に関わる。 当時は、保険を使っても一月に15万も掛かっていた。父親の月給だけではとても治療は続けられない。俊次も中学生でありながら、親の話や態度から生活が厳しくなっているのを薄々勘づいていた。 透析の機械もアメリカから導入されたものが4台だけ。つまり、透析を受けられる患者数も限られている。 週2回の透析をしなければ体内に毒素が蓄積される。 わかっていながら俊次は失踪する。 失踪して親自身も俊次の思いに気付く・・・ NISMOんも10年ほど透析室で働いていましたが、痛いほど患者さんの思いが伝わってきます。 ある患者さんは突然、日本の針を引き抜いて血だらけで透析室を出て行こうとされました。 まだ40代で家族をお持ちだからこそ、思うように仕事が出来ないことのはがゆさ、もどかしさもあったと思います。食事療法も厳しいです。果物大好きな高齢の方はブドウを好きなだけ食べて、高カリウム血症で救急で運び込まれ、臨時で透析したこともあります。 しれだけ厳しい思いをして週3回、4〜5時間一生透析をするか、腎移植をするかしかありません。 複雑な思いでした。 ※ 帚木蓬生 (ははきぎ ほうせい )氏 失礼ながら、最初はお名前さえまともに読めなかった。 現在は精神科医。 主人公も医師。患者は30歳で2児の母親、末期がんで呆気なく逝ってしまう。本人には夫の希望で病名も告知されていなかった。 もしあの時、自分が告知していたら、新聞社に勤めていた彼女なら、余命が短いことを悟ると子供たちに絵本や何かで子供に残してあげることが出来たのではないか、自分の幼い娘に絵本を読みながら悔やまれてならない。 そこから現実と空想が錯誤していく不思議なストーリーだった。 ※ 吉村昭氏 ご本人の結核の経験が元になっているように思う。 両親が亡くなって、まだ学生の『僕と弟』は兄にお金の管理は任せているが、自宅療養して、世話をする女の子も雇っているが、食事は慎ましく、到底病人に精のつくものが食べられず、耐えかねた『僕』はキレる・・・病のために人生を奪われたと言わんばかりのもどかしさが伝わってくる。 ※ 唯川恵氏 恋愛小説などが多かったように思っていたので、ここでアンソロジーにどのように描いていくのか楽しみでもあった。 主人公の女性は幼い頃、父は母と自分を捨てて家を出ていった。 それから三十年近く経ち、女性は夫と幼い女の子と幸せに暮らしていた。 そこに父親と一緒にいた女性から連絡が入る。父の弱りきった姿を病院で目にしたのが最期となる。 主人公の叔母から真実を聞かされる。 こういう描き方があるんだとホロリときた。 ※ 瀬名秀明氏 (原作 手塚治虫 ) これは妙な感じがした。 ブラック・ジャックとキリコが漫画から突然向け出して、あの横浜の「港の見える丘公園」に黒服を着た2人がいる! ピノコも「アッチョンブリケ」とは言わないが登場する。 そしてブラック・ジャックの復讐劇が始まる。 復讐する相手にを見つけ出したものの、彼は緩和ケアに入る段階まで病状が悪化していた。 キリコは安楽死をさせようと同じ相手に迫っていた。 ちょっと時代錯誤のところもあるが、そこが面白くもあるのだろう。 最後の作品はブラック・ジャックに無理にセリフを喋らせた感が拭えなくて★4.5としましたが、アンソロジーだから読めるテーマのようにも思えます。 興味のある方はぜひお読みになってください! 夏川草介さんの作品はぜひ読んでいただきたいです。
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夏川草介さん目当てだったけど、「勿忘草の咲く町で」で既読の「ダリア・ダイアリー」だった。 傑作集だったみたいで、他は未読のものばかり。古いものは1957年の作品。こうやってバラバラの年代のものをまとめて読むと、医療が進歩していることがはっきりとわかる。 好きだったのは、渡辺淳一...
夏川草介さん目当てだったけど、「勿忘草の咲く町で」で既読の「ダリア・ダイアリー」だった。 傑作集だったみたいで、他は未読のものばかり。古いものは1957年の作品。こうやってバラバラの年代のものをまとめて読むと、医療が進歩していることがはっきりとわかる。 好きだったのは、渡辺淳一さんの「十五歳の失踪」。人工透析がまだ先端医療だったことに驚く。15歳の少年の生きることへの葛藤がわかるのと同時に、それを知った親の気持ちにもなって辛くなってしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最初の「ダリアダイアリー」が爽やかな結末だったのに加え、終末医療の在り方と医療現場の現実を突きつけられ、2作目以降もずっと引っ張られて「ダリアダイアリー」との比較をしてしまった。 個人的には「15歳の失踪」が好きである。あまり語られない本人(15歳)の葛藤は読者の想像に任されるのだが、不気味な将来を予感させる終わり方であった。学校を抜け出す(失踪する)時の心理状態がどのようなものだったのか、伏線が少なくてあまり想像できず、もったいなかった。
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