商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2026/03/25 |
| JAN | 9784163920818 |
- 書籍
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陰謀論 百物語
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陰謀論 百物語
¥2,200
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商品レビュー
2.9
31件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
我が地元さいたま市の大宮高校卒業の荻原浩さんの新刊。 表紙を見て、今度はホラーか?と思いきや短編集でした。それも表題作を中心に過剰なコンプライアンス、AI、パスワード、忖度、コロナ禍、戦争など、現代社会の問題をユーモアと皮肉で描いた全7編の短編集でナンセンスな話ばかり! 皆それなりに面白かったが、特に身につまされて印象に残ったのは『パスワードを入れてください』と『サクマ型ロボット2号』の二編。 『パスワードを入れてください』は、日頃、会社でも 思い当たる節があり、システムの担当に迷惑をかけているパスワードの話。よく会社の様々なパスワード変更の案内が来るが、記したはずのメモが見つからないで焦る。 この話ではもっとデカい話だが、ある日UFOらしきものが現れ、政府が重大な会議を開こうとするが、情報にアクセスするためのパスワードがわからずに世界規模の危機にまで発展。「パスワード地獄」に陥る話。 『サクマ型ロボット2号』は、いじめによって学校へ行けなくなった中学生・サクマ君に代わり、本人そっくりのロボットが教室へやって来る。ロボットはいじめに冷静に対応するが、やがていじめた子へ仕返しをし始める…笑いというよりも皮肉な怖さが残る一編だった。 普通の人々がふとしたきっかけで不条理な世界へ足を踏み入れていく過程がリアル。日常の「ちょっと変だな」ということをどんどん膨らませた、筒井康隆さんが書いてもおかしくないようなブラックコメディ版の『世にも奇妙な物語』という感じ。たぶんドラマの原作にもなりそうだ。 荻原浩さんの新境地かな。 ただタイトルからすると、立ち読みやレビューを見なければ『陰謀論好き』の方には一冊丸ごと陰謀論なのかと勘違いされるかも。ちょっと狡いな。
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あんまり陰謀論関係なかった。最初の短編だけだったと思われる。私はハードボイルド・ルールが好き。ヤクザの男がおってから逃げる時にシートベルトさせられたり禁煙でタバコ吸えなかったりするの良かった。 ショートショートみたいな雰囲気
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者作品は、2022年に『神様からひと言』(光文社文庫)を読んで以来。 新聞書評で見かけたのは夏前だったろうか、図書館の予約もそこそこ件数が多く、秋口にようやく回ってきた。 お手軽で、軽く読めるユーモア小説の短編集だ。 書評子は「ギャグとエッジの効いた7編を収録」と記す。確かに、以前読んだ『神様から~』も、いち企業を舞台にしたユーモア小説だった。 まず読んだのは表題作。 書き下ろしが一篇含まれるが、『オール読物』に掲載された中では、2025年3・4号に掲載と最新作。たわいのない、陰謀論の数々が披露されるが、そうした、数多の陰謀論が拡散されるのも実は陰謀という、元も子もない結論で(それを誰もエビデンスを以って証明できないし)、まぁ、昨今の詐欺が蔓延しフェイク情報が飛び交う世相に、注意喚起の意味はあろうか。 ともかく、軽い。 次は、一番古いのを読む。2021年8月号の「モンクコング対ゴネラ2021」。これは、コロナ禍の佳境で、誰もが体験したあの騒動に着想を得たもの。マスク警察など、今や懐かしい言葉が飛び交う。あの騒動を、こうした物語に落とし込んでおくのは悪いことではないなと。 が、内容が軽い。 着想、題材は悪くないが、誰もが気づき、懸念することではあり、親近感、共感は持つが、そこからあまり思索が深まっていかないのだった。 もう、あまり読む気がしない。 「ああ美しき忖度の村」(2023年9.10月号)も読んでみた。「忖度」という言葉が流行語になったのは2017年(森友・加計学園問題の頃だ)のこと。だとすると、時宜は逸している。然程、面白い話ではなかった。 最後に、書き下ろしの「戦争過敏シンドローム」を読んでみた。これは、昨今のキナ臭い世の中に着想を得ていることは読み取れる。あるいは、昨年は戦後80周年で、一定の盛り上がりを見せたころに、先の大戦に思いを馳せてのことか。 SF調で、主人公が80年前に、意識の中でタイムスリップするかのように、あの頃を体験するファンタジーの手法で、戦時下の空気を描く。 全体を通して、時代に翻弄されることの愚かさ、流言飛語に踊らされる人間心理などを、面白おかしく揶揄してはいるのだろう。 書評子のように、「この痛烈なる社会風刺の鋭さとレトリックには、心底痺れた」とまでは評価はしないが、作者の意図は、そこにあったのだろうということは理解できる。
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