商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2026/03/19 |
| JAN | 9784040762968 |
- 書籍
- 文庫
スパイ教室side『鳳』02 安楽椅子の密偵
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スパイ教室side『鳳』02 安楽椅子の密偵
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商品レビュー
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1巻目では難事件をミステリに登場する探偵ではなくスパイとして幾つも処理してみせたヴィンドはいわば合理性を突き詰めた人物と言えるのか。事件を悠長に推理して解決するような無様は見せず、一瞬の状況理解により事態をスパイとしてどう解決すべきかを導き出している その在り方は彼の優秀さをこれ...
1巻目では難事件をミステリに登場する探偵ではなくスパイとして幾つも処理してみせたヴィンドはいわば合理性を突き詰めた人物と言えるのか。事件を悠長に推理して解決するような無様は見せず、一瞬の状況理解により事態をスパイとしてどう解決すべきかを導き出している その在り方は彼の優秀さをこれでもかと示し、同時に彼に追い付こうとするチームメンバーの非凡さ、皆からお荷物扱いされるアーディの特殊性を示してくれた 続く2巻は『蛇』との戦いが始まっていく物語となるようで 本編においては結構前に壊滅した『蛇』だけど、そこまでは何度も『灯』に辛酸を嘗めさせたし、そもそも『鳳』壊滅の原因と成ったスパイチーム。ヴィンドであろうと遭遇すれば容易に対処できない…というのは納得できるとして、この巻では別要因もヴィンドを苦しめる事となったね どのような難事件も合理的に考えて真実に到れるヴィンドだからこそ苦戦してしまう非合理の世界。流石にこの事態は既にミステリの次元を逸脱しているように思えたけれど、それこそがヴィンドに必要な試練と成ったのだと判るね 事件の依頼人が犯人だった、これだけならミステリでも珍しくないお題なのだけど、1章において問題と成ったのはむしろ動機の部分であり事件対処の部分であり トリシャが犯人である点をヴィンドは合理的な推理によりあっさりと看破した。そんな彼でも見抜けないのはトリシャの扱い方。彼女の内心なんて彼には全く判らない。そして判らなくても事件解決は出来てしまうから決定的にヴィンドは間違える そうした点が今巻では試練として彼に襲い掛かるね ヴィンドの不足に最も気付くのがファルマというのは少し面白い構図。彼女はヴィンドのような鋭敏さは無いけれど、超直感のような感覚によって見えない感情を見通したりする そんな彼女だけがトリシャの内心の一部を見通し、見通せなかったヴィンドに必要な助言を授けられるというのは面白い。彼女はヴィンドに無い能力を持っている …のだけど、それですぐにヴィンドの足りない点を指摘せず悩ませるのは良いと見るべきか悪いと見るべきか まあ、実際としてはそうした部分にも非合理性を見出すのが正解なのかも知れないが 2章で起きた事件なんて非合理の塊だからね。ヴィンドが事件現場に接していたら、1巻の時のようにあっさりと真相を見抜いたかも知れない けど、無能のアーディを操る形で、しかも推理を行いながら事件解決をしなければならないなんて非合理の極み でも、この事件だって最終的には合理的な答えが存在していた 3章と4章はヴィンドの合理性では太刀打ち出来ない事件と成ったね というか、3章の真相は確かに有り得ない要素を除外していって最後に残った要素を真相とするならば、確かにアレを事件の真相と呼ぶしかない。あの真相をミステリの答えや推論として提示されたらブチギレそうになるだけで しかし、そういった非合理の世界に足を踏み込まねば真相には到れなかったし、その先で『白蜘蛛』を追い詰める事だって出来やしなかった その意味では『白蜘蛛』を倒す為にヴィンドは己の限界を一つ突破したと言える ただ、逆に言えば一つしか突破出来なかったから以前に放置していた非合理が彼に襲い掛かると… 『鳳』が壊滅しかねない窮地。そこでようやく自分が壁を越えるのではなく、壁を越えられる者に任せる手段が採れたのはそれはそれで壁を越えたと言えそうだし、『鳳』というスパイチームの強度が一段階上がった瞬間と言えそうだ …そうした先で明かされたファルマの意外な顔には結構驚かされたけども。相手の秘めたる感情を詳らかにする彼女は秘めた感情を操る術にも長けていたわけか……。いや、恐ろしい女性ですよ 結局『鳳』は『白蜘蛛』を逃がしてしまった。それが後にどのような影響を生ずるかは本編を知っていれば判るわけだけど、それは一旦忘れてチームとして纏まり始めた『鳳』のこの先の物語をもう少しだけ見ていた異気持ちに成りましたよ
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