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両京十五日(一) 南京脱出 ハヤカワ文庫NV1549
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両京十五日(一) 南京脱出 ハヤカワ文庫NV1549

馬伯庸(著者), 齊藤正高(訳者), 泊功(訳者)

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両京十五日(一) 南京脱出 ハヤカワ文庫NV1549

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2026/02/01
JAN 9784150415495

両京十五日(一)

¥1,320

商品レビュー

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2026/03/15
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著者初読。自分にとっては珍しい翻訳小説でもある。もともと翻訳物にはどこか苦手意識があり、購入をしばらく躊躇していたのだが、物は試しと手に取ってみた一冊である。 物語の舞台は15世紀前半。日本でいえば室町時代、いまだ戦国の世が到来する以前の頃であり、中国では明が繁栄を極めていた時代だ。当時の皇帝洪熙帝は、皇太子である朱瞻基を留都南京へと派遣する。朱瞻基は実在した歴史上の人物であり、のちに皇帝として即位する存在であるが、恥ずかしながらその背景知識をほとんど持たないまま読み始めたため、序盤は状況を掴むのにやや手間取った。 さらに、物語の随所に登場する官職名や職業名、あるいは地名などがすべて漢字表記で現れるため、読み方すら分からず戸惑う場面も多い。翻訳作品に対して抱いていた不安が、やはり的中した部分もあったと言えるだろう。 それでも、物語が動き出すと、その勢いは凄まじい。皇太子一行に降りかかる陰謀と危機は、次から次へと連鎖していく。息つく暇もない展開の連続に、気づけばページをめくる手が止まらなくなっていた。歴史小説でありながら、徹底してエンターテインメントとしての疾走感を失わない点は見事というほかない。 読み進めるうちに、当初感じていた知識不足や言葉の壁は徐々に薄れ、むしろ未知の時代と文化の中を旅しているかのような感覚が生まれてくる。翻訳小説への苦手意識を少しだけ和らげてくれた一冊とも言えるだろう。 もっとも、本作はまだ物語の序章に過ぎない。続きが気になるのは間違いないが、果たしてこのままシリーズを追うべきかどうか。興味と逡巡のあいだで、しばし思案しているところである。

Posted by ブクログ