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悪党たちのシチュー 新潮文庫
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悪党たちのシチュー 新潮文庫

ロス・トーマス(著者), 松本剛史(訳者)

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悪党たちのシチュー 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2026/01/28
JAN 9784102403143

悪党たちのシチュー

¥1,155

商品レビュー

4.2

6件のお客様レビュー

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2026/04/04

まだ4月だが、今年の一番決まりなんじゃないか?ってぐらい面白かった。 登場人物が主人公から脇役まで、悪人含めてみんな個性的で魅力的。 あっちでわいわい、こっちでわいわいしている関連性なく思えていた人たちが、話が進むにつれ、だんだんつながりあって、最後にワッー!と一気に話が転がるこ...

まだ4月だが、今年の一番決まりなんじゃないか?ってぐらい面白かった。 登場人物が主人公から脇役まで、悪人含めてみんな個性的で魅力的。 あっちでわいわい、こっちでわいわいしている関連性なく思えていた人たちが、話が進むにつれ、だんだんつながりあって、最後にワッー!と一気に話が転がるこの感じ、大好き。 ハードボイルドかと思いきや、たまにクスッと笑えるコミカルさも良い。 あの人の死に方や、この人の殺し方も、潔くって格好いい。特にグラディスには超絶震えた。 結構残酷なシーンもあったりするんだけど、読後感が不思議と爽快。 細かいことは気にせず、流れに身を任せて、というか激流に押し流されて読み進めると、きっととびきり楽しく読めるはず! サイコーの1冊。

Posted by ブクログ

2026/03/19

アフリカ某独裁国家の刑務所で食人という悪夢を経験したことでトラウマを抱えて帰国し、落ちぶれていた辣腕ジャーナリストのシトロンは、くせ者政治屋ヘールに雇われる。現政権の大きな弱みともなるスキャンダル情報を入手すべく、協力を求められたのだった。勇躍、中米の軍事国家へと調査に向かったシ...

アフリカ某独裁国家の刑務所で食人という悪夢を経験したことでトラウマを抱えて帰国し、落ちぶれていた辣腕ジャーナリストのシトロンは、くせ者政治屋ヘールに雇われる。現政権の大きな弱みともなるスキャンダル情報を入手すべく、協力を求められたのだった。勇躍、中米の軍事国家へと調査に向かったシトロンは、隠蔽されていた同国での過去の不祥事の内実を探りにかかるが……。思わぬ展開、魅力的な人物造型にも磨きがかかった、悪だくみと騙し合いの極旨ごった煮【シチュー】は、1980年代を代表する巨匠の大傑作。 痛快な小説。ロス・トーマスをまだまだ読みたい!

Posted by ブクログ

2026/03/12

 新潮文庫は偉い! ここのところ古いロス・トマ作品をチョイスし翻訳し、流行りの時期が過ぎたとは言え、初訳、しかも文庫での出版という、ファンとしては垂涎ものの本を供給してくれているのだ。古い時代の作家なので今更ロス・トマと言ってもわからない人は多いのかもしれないが、かく言うぼくにと...

 新潮文庫は偉い! ここのところ古いロス・トマ作品をチョイスし翻訳し、流行りの時期が過ぎたとは言え、初訳、しかも文庫での出版という、ファンとしては垂涎ものの本を供給してくれているのだ。古い時代の作家なので今更ロス・トマと言ってもわからない人は多いのかもしれないが、かく言うぼくにとっては海外探偵小説及びハードボイルドを語る上での最高レベルの作家の一人がこのロス・トーマスであり、当然ながらぼくは全作読破しており、前作に愛着を覚えている者の一人である。  ロス・トーマスの全盛期は1980年代(現在70歳のぼくが20~30代の頃)であり、パソコン通信で冒険小説&ハードボイルフォーラムを主宰していた時期に最大級に自信をもっておススメしていた作家の筆頭でもある。MWA最優秀長編賞を獲得した当時の話題作『女刑事の死』以来、邦訳が連続していた時代ということもあるが、何と言っても独特の語り口や、ストーリーテリングの裁き方などに奇妙なユーモアやアイロニーがある上、登場人物の個性が豊か過ぎて好きになってしまうキャラの多さたるや世界トップクラスの筆の冴えとしか言いようがない、等々、褒めちぎり放題の当時の状況であった。  本書はその『女刑事の死』直前の長編作とあって、ロストマらしさがやたらに発現された作品であるように思う。二人主人公作品というのはこの作家の場合全く珍しいことではないのだが、本書ではその二人の個性が際立っており、国際色も豊かで、見えるものが見えたそのままではないという妖しさや、登場人物の背景に立つ家族や関係者たちの存在までもがどこか胡散臭く見えるところなどは非常にこの作家の天才ぶりを見せてくれるものである。  語り口の妙は読み易さというところに繋がるし、見えているものが後に異なる光に投影されると全く別のものに変化してしまうというイリュージョニスト的作風もこの作家独特のものである。軽妙な語り口と猫の眼のように変わる視点と、なによりも我らが主人公たちの(本書でも主人公は二人の性格・境遇の異なる男たち)魅力的な行動力学が読書の推進力である。  ショッキングな冒頭のシーンから、様々な人物の光と影が軽妙に交錯して、ラストのどんでん返しに雪崩れ込むロストマ節をこの時代になってもまだ新作として味わえる奇跡がまさに有難い。新潮社さん、この勢いでどんどん未訳作品を世に出して頂けることを願ってやみませんよ。

Posted by ブクログ

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