商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2025/12/10 |
| JAN | 9784049164145 |
- 書籍
- 文庫
こちら、終末停滞委員会。(VOL.05)
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
エモい。そういうのもやれるのかこの作品は…。無限に広がる壮大さからほんの少しだけ規模が落ち着いた刊で、ちんぷんかんぷんな展開が続き1刊飛ばした?となりながらも徐々に明かされていく展開に読む手が止まらなかった。前刊に続きに、まさかのキャラがヒロインレース参戦しながらも、その距離感や立ち位置作りが上手いなぁという印象。面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【Bookwalker】「青春したい」というのが心葉がずっと夢見て願っていたことであった。その意味では今回心葉の置かれた状況は、彼の本来の「願い」を叶えたものであったっでしょう。でも、真実はそうではなかった。それに気付き「やるべきこと」に向きあってからの心葉の立ち居振る舞いに、読んでいて胸が苦しくなった。心葉が自分が進むべき道を見つけるというストーリーのために、これほどまでに深い舞台装置を作った逢縁奇演氏の手腕に脱帽です。続編を楽しみにしています。
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本巻のあらすじを最初に読んだ時は「今度は仮面心葉が居た次元とはまた別の近似次元が舞台なのかな?」なんて考えたものだけど、実態はそれを遥かに超越する事態が展開されていたね! 心葉が恋兎に告白するというこれまでの経緯を知っている者からすると信じられない描写から始まった今巻は改めて心葉...
本巻のあらすじを最初に読んだ時は「今度は仮面心葉が居た次元とはまた別の近似次元が舞台なのかな?」なんて考えたものだけど、実態はそれを遥かに超越する事態が展開されていたね! 心葉が恋兎に告白するというこれまでの経緯を知っている者からすると信じられない描写から始まった今巻は改めて心葉がどうして戦い続けるのかを示すものとなったような 今巻の前半は二つの物語が同時進行していたね 書架曼荼羅を訪れた心葉一行の物語と平和な真鶴で双子の妹と日々を謳歌する心葉達の物語。両者は同時進行的に描かれたから、全く別の場所の物語なのだろうと最初は思ったのだけど、真鶴に居る心葉が記憶を取り戻してからの展開は驚愕の連続 それによって見えてくる物語構造には恐ろしさを抱いてしまったよ…… 後に『残響の残骸』が語るように、あの真鶴は心葉が願って止まない場所の具現であり、平和なんて全く手に入らなかった心葉が最も手にしたかったそのものなんだよね… あれがシミュレーション世界であるならば留まるなんて間違っていると言える余地は増えるけど、実態は『残響の残骸』が作ったもう一つの宇宙であり怪異の王が言及するように今は不安定な部分があってもいずれは恒常性が落ち着いて何の問題もない世界に変わっていく筈 その意味でも心葉があの世界に留まる事って問題は無いんだよね だから安寧を享受した心葉がそれでも元の世界へと戻る理由があるとするならば、それこそ戦う為で。その際にはどうして戦いたいのか?何故戦わなければならないのか?という点こそ問われてくる この答えは書き下ろしショートの中で示されていたね。最初は「普通」をこそ願っていた彼は手に入りそうな幸せや守れそうな笑顔を守る為に頑張り続けた結果、いつの間にか多くを抱えるようになった。それこそが心葉を「戦う人間」へと変えていたのだろうね だから『残響の残骸』が最も望んだ在り方をしている世界であろうと、戦いからの逃げになってしまうならば心葉はそこに留まる自分を許せない。それはとても哀しくてとても強い在り方だろうな… 『残響の残骸』の真鶴は平和という点だけでなく、人間関係においても心葉に癒しと安寧を与えるものとなっているね シャチイーターという普通から外れた同年代と仲良くしつつ、恋兎が主催するバンドで普通の青春を過ごしていたりもする。また特筆すべきはニャオとリンという妹達か。家族に恵まれなかった心葉にとって、彼を慕い適度に庇護できる対象の2人は良い意味で都合の良い存在 このように書くと心葉があの世界を捨てる理由なんて本当にこれっぽっちも無くて、あるとすれば元の世界から逃げたくない、元の世界で繋がりを手にした大切な皆と一緒に戦いたいという傲慢のような責任感だけ それはやはり哀しいのだけど、彼の決意の尊さも感じられてしまうね… それだけに『残響の残骸』から脱出した後にご褒美の如くリンやニャオとの関係が持ち越されたシーンには微笑ましいような温かいような感情を抱いてしまったよ 妹以上恋人未満な関係性になりそうなまるで安寧の残滓のよう。辛い戦いの日々から逃れられない心葉にとって一つの癒しとなるのではないかと思えたね この巻ではサブ的な立ち位置となったLunaだけど、彼女が陰ながら齎した貢献、そして銃痕に籠められた願いの重さには瞠目させられましたよ…… 前々から心葉に対して重さバリバリな発言を繰り返してきた彼女だけど、メンヘラ自称だったり場を明るくする為に敢えてそのような発言をしているのだろうと思える面もあった けれど、心葉が『残響の残骸』へ突入する直前の遣り取り、彼女が授かった銃痕の能力が何よりも彼女の心を示すものだったよ…この人、めっちゃ本気じゃん… だってあの能力って、使い方に拠っては死にそうな心葉を助ける為に使えそうなものなのに、現状の彼女が考えているのは心中なんだもんなぁ…。心葉が生きていない世界なんて意味が無いと魂から思っているんだ…… あと、驚きの邂逅を果たしながら記憶がない為に互いが探し人であると気付けない心葉とエリフの今後は気になるね。こうして出会えたのだから何か意味がある筈だと願ってしまうけれど、ニャオとリンの再会が『線の人』によって仕組まれた可能性がある以上、心葉とエリフの再会も『線の人』が関わっている可能性があるんだろうな… そう思うと、2人がこうして傍に居る状態って実は良いものでは無いのかと不安になってしまうけれど……
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