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なぜ、人はアートに惹かれるのか 知識人や富裕層がアートを買う理由、美と所有の本質
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 晶文社 |
| 発売年月日 | 2025/12/03 |
| JAN | 9784794980311 |
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なぜ、人はアートに惹かれるのか
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なぜ、人はアートに惹かれるのか
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
芸術は怖くない! 画廊を運営する著者によるアートとの付き合い方。美術館を見に行くというより、絵画を所蔵することについて詳しく述べられている。さすがにアートを所蔵しようと思ったことはないが、気に入った作品の絵葉書を買って部屋に飾るタイプなので、好きなものを自分のそばに置くことの意義はわかるつもりだ。 AIとアートの話も印象的。アートに共感やストーリーを求めるのなら、やはりAIはツールにしかならないのではないかと。生み出す人がいてこそではと。でもAIを擬人化して人格があるようにストーリーを付け始めたら、その問題もクリアするよなぁとは思った。以前から動物が絵を描くか、それは芸術かという問いもあるから、これから考えられていくのだと思う。
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アート鑑賞=共感力である。 脳は美しいものを、食事、愛情と同様に、ご褒美と認識する。 何が美しいと感じるかは、人によって異なる。 個人の経験というフィルターを通して、作品を解釈するからだ。 美に触れることは、ストレス軽減、共感性の向上、脳の活性化と認知機能の向上など、非常に効...
アート鑑賞=共感力である。 脳は美しいものを、食事、愛情と同様に、ご褒美と認識する。 何が美しいと感じるかは、人によって異なる。 個人の経験というフィルターを通して、作品を解釈するからだ。 美に触れることは、ストレス軽減、共感性の向上、脳の活性化と認知機能の向上など、非常に効果がある。 好きなものに囲まれることは、心身をリラックスさせることにつながる。 アートを購入することは、自らの人生観や美意識を反映した、極めてパーソナルな自己表現である。 アートには正解がないという自由。 自分だけの答えを見つけ出す、喜びを教えてくれる。
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借りたもの。 人類の命題のようなタイトルは、「美術好き」を語る私が疑問に思っていたものを解決してくれる内容だった。 アートの価値は「経済的価値」「社会的価値」そして最も重要な「本質的価値」である。 アートは、ホモ・サピエンスが生き残るために培った“共感”という根源的な能力が形を...
借りたもの。 人類の命題のようなタイトルは、「美術好き」を語る私が疑問に思っていたものを解決してくれる内容だった。 アートの価値は「経済的価値」「社会的価値」そして最も重要な「本質的価値」である。 アートは、ホモ・サピエンスが生き残るために培った“共感”という根源的な能力が形をとって現れたものではないか、としている。 最新の脳科学において、「美」を感じるメカニズムが、能の根源的なシステム「快感・報酬系」の一部に結びついていることが明らかになっている模様。 すなわちアート鑑賞によって、美しいと感じることは、マインドフルネスの状態に非常によく似ている、リラックス効果が期待できるとの事。 それは、ちいさな美術館の学芸員『忙しい人のための美術館の歩き方』( https://booklog.jp/item/1/4480076972 )でも言及していた、サードプレイスないしフォースプレイスの場としての効能を裏付ける。 視覚芸術が主であるアート鑑賞において、「目で観る喜び」と「頭で考える喜び」があること。 美術史を辿りながら、富裕層がアートに美しさや楽しさだけでなく「希少性」「金融資産」「威信財」である、という側面。 一枚の絵画には、場の空気を一変させる力がある。 興味深い、アートのお値段の話… 美術品の価値を決定づける要因はその「希少性」と作家への揺るぎない「価値」。 美術史上で価値が完全に定まっている美術家の作品のうち、市場で一般的に流通する数は限られており、美術館に収蔵されるなどして年々数は減っていく一方である。 需要に対して供給が先細っていくため、長期的に見れば価値は右肩上がりに上昇していく構造になっている。 その作家がどのような場所で発表や展示を行っているか、美術館との関わりがあるか。 それらの美術家の作品群を「ブルーチップアート」と言うそう。 著者は、アート作品は、人間の根源的な欲求と、文化的な使命感を同時に満たす、極めて特殊な存在である、と定義する。 美術作品が「イズム(主義)」の時代では無くなった現代。 アートを選ぶうえで最も大事な羅針盤は、自分自身の「心」となった。 自分らしさを表現するコレクション。 アート投機の対象ではなく、文化的な遺産として捉えている。 審美的価値…好きだから欲しい 社会的価値…アーティストや文化を支える 経済的価値…資産としてのアート 失敗しないアートの買い方は、最初に見た時の「美しい」「好きだ」という主観的な感動と、その作品が持つ「客観的な美術的価値」のバランス。 画商の話も。 プライマリ・マーケット、セカンダリ・マーケットなどの種類、そして信頼できる購入先……お店の歴史、という持続性があること。 価値というものは、お金に限らず“信頼”によって成り立っていること。 アートとは、消耗品ではなく、時に何百年も残るものである。 購入の際の鑑定書は大事。 そして興味深かった、贋作の話。 ベルナール・シャロワが来日した際、作品鑑定をお願いした際、それは贋作だった。 「自分に敬意を持って模写してくれるのはかまわない。ただしこの絵のように私のサインを入れて売ろうとするのは許せない」 これはもう、言わずもがな。 そして何より、贋作が蔓延する作家は真作の価値も下がってしまう。 鑑定書も、偽造されたものや単なる販売証明書ではダメ。 贋作を作る人間も、それと知って売る画商も、己の信頼を損ねているのに、そういう輩は目先の利益しか考えていないんだろうな…… 2021年の「かとう美術」贋作版画事件の元画廊経営者・加藤雄三被告が、裁判でそう証言していた。 AIアートについても言及。 私もAIは“ツール(人の言葉を借りれば、「電子レンジ」)”に過ぎないと思っている。 AIが台頭する時代であるからこそ、人の手のアートが見直される。 AIが「解」を提示する時代であれば、人間は「問い」を立てる力を鍛え直す必要がある、と。 翠波画廊 https://www.suiha.co.jp/
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