商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2025/11/27 |
| JAN | 9784103565512 |
- 書籍
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知性の未来
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知性の未来
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商品レビュー
4.4
10件のお客様レビュー
星4.5くらい AIと人間の差は何なのか?人間には簡単にできるけど、AIにできないのはなぜか? そんな疑問を突き詰めて、そもそも人間はどう進化してきたのか、その歴史を紐解いた。 専門家ではないからこそのわかりやすい整理になっていると感じた
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知的好奇心が満たされるという点において、今年一番の本と言い切れる内容でした。私のように人の心や感情はどうして生まれたのか、またそれらの能力は人間だけが科学を超えて手に入れたもの?なんて疑問を持っている人は、かなりの部分で仮定を含むものの謎解きがされていますので必読です。 脳の進化...
知的好奇心が満たされるという点において、今年一番の本と言い切れる内容でした。私のように人の心や感情はどうして生まれたのか、またそれらの能力は人間だけが科学を超えて手に入れたもの?なんて疑問を持っている人は、かなりの部分で仮定を含むものの謎解きがされていますので必読です。 脳の進化の過程とその背景が人口知能AIの発展と密接に関連していることにも驚かされ、AIの見方が変わりました。人の脳とは同じではないですが、かなりの部分でそれを模倣し一部は脳を凌駕している点などAIのこれからの進化を想像する助けとなる内容がてんこ盛りです。 人のココロとAIに興味がある人にはとても面白い本だと思います。 それを1人で本にまとめた著者はスーパーマンだと思います。
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脳が知性を直接記述することには、主体と客体が同一であることに起因するある種の心地悪さが付きまとう。果たして、脳が脳自身のやっていることを客観的に把握できるものだろうか…そのような自己言及の検証に不毛さが伴うことは避けられないだろう。しかし、今の我々にはAIがある。それを脳の鏡像...
脳が知性を直接記述することには、主体と客体が同一であることに起因するある種の心地悪さが付きまとう。果たして、脳が脳自身のやっていることを客観的に把握できるものだろうか…そのような自己言及の検証に不毛さが伴うことは避けられないだろう。しかし、今の我々にはAIがある。それを脳の鏡像として扱うことの是非は議論を俟たねばならないだろうが、都合の良いことに我々はAIが何をやっているのか理解はできるので(今の所は)、その働きを脳に当てはめて記述することは十分可能だし説得力もあるだろう。本書はそのような思想の下、AIと生物の脳の発達の歴史を紐解き、それぞれが現在のような能力を獲得するに至るまでに経過した飛躍点(ブレークスルー)を記述しながら、知性のリバースエンジニアリングを試みる本。 面白いのは、脳やAIの機能が進化していくにつれ、それが全体として単一の「格」として機能を獲得するのではなく、脳の各部位がいったん別々の機能を担い、それぞれがお互いの機能を牽制したり調整したりして新たなブレークスルーを生み出してきたように思えるところだ。 例えば、線虫が持つ正の情動価に興奮するニューロンは、別の神経調節性ニューロンがチューニングしている。また、情動価に対し反射的に反応する視床下部という「批評者」を満足させるべく、大脳基底核は「行為者」としてドーパミン放出を最大化させる行動をとる。モデルフリーである感覚野が想像しシミュレートした選択肢を、自己モデルを持つaPFC(無顆粒前頭前野)が大脳基底核に提示し、最も大脳基底核が興奮する行動を選択するよう仕向けることで、aPFCは大脳基底核を代理的に訓練する。霊長類が発達させたgPFC(顆粒前頭前野)は自らの心をモデル化し、それを他者や未来の自分に投影して将来予測に役立てる…。 これらの例はいずれも脳のある部分がモジュールとして機能し、そこからフィードを受ける他の部分がそのモジュールの振る舞いを解釈した上でフィードバックするという、脳の多極的かつ動的な構造を示している。しかも、それぞれのモジュールは本書が「ブレークスルー」と表現する生物進化上の脳のアチーヴメントでありそれ自体奇跡的と言えるほど完成度の高いシステムなのだが、それをさらにメタ的に俯瞰し全く次元の異なる価値に繋がる視座を、脳は進化の過程で絶え間なく獲得し続けてきたのだ。そしてこの驚くべき自律的なプロセスが、強化学習や生成AIなどの発展の過程と全く相似形をなしている、というのが本書の提示する極めて興味深い視座である。 考えてみればこの「完成度の高いシステムをメタ的な視点で捉え直し、さらに良いものを目指す」というのは我々が常日頃から行なっていることでもある(昨日のサッカーの試合での俺のプレーはどうだった?業務フローに抜けている点はないか?)。そうだとすれば、AIのような現時点での最高到達点と言える技術がそれと同様のプロセスを経て出来上がったのも決して驚くに値するものではないのかもしれない。そして、AIも我々が作り上げたモジュールの一つでしかないことに鑑みれば、いずれその一次上のメタ的なモジュール(それが何なのか全く理解を超えるが)の発生を待たねば新たなブレークスルーを獲得することはできなくなる地平が、やがて到来するのだろう。
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