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歌よみに与ふる書
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歌よみに与ふる書

正岡子規(著者), 永井祐(訳者)

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歌よみに与ふる書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 左右社
発売年月日 2025/10/29
JAN 9784865284881

歌よみに与ふる書

¥2,420

商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2026/05/27

タイトルの「歌」とは短歌。私は短歌も俳句も詠みも読みもしないが、面白そうだったので。新聞紙上に連載し、名歌と言われる歌を糞味噌にけなしたり、読者からの批判に応えたり、良いものは良いと言ったり。「理屈」論争。源実朝へのベタ褒めっぷり。「も」の功罪。でもやはり普段歌を嗜まない身として...

タイトルの「歌」とは短歌。私は短歌も俳句も詠みも読みもしないが、面白そうだったので。新聞紙上に連載し、名歌と言われる歌を糞味噌にけなしたり、読者からの批判に応えたり、良いものは良いと言ったり。「理屈」論争。源実朝へのベタ褒めっぷり。「も」の功罪。でもやはり普段歌を嗜まない身としては、う〜ん面白くないなぁ、、、と流し読みしていたところ、子規作の歌とその訳、解説のページになると面白くなってきた。この本の目的からは少し逸れたかもしれないが。短い文字数の中に込められた感情や時間、距離、病状を表すテクニックなど、知らないことがいっぱいだった。面白くないと思いつつも、気付けば8ページも付箋をつけていた。表紙がカッコいい。

Posted by ブクログ

2026/05/05

面白い! 訳がいいのか、 ネットのプチ炎上バトルを 読むような臨場感。 正岡子規がこんなに 尖った人だったとは。 たしかに、枕詞とか 序詞とか、貴重な文字数を こんなところで費やすんだ、 と高校生の時に私も思った。 勅撰集の権威をぶった切る感じが 痛快。正岡子規は現代に生きて...

面白い! 訳がいいのか、 ネットのプチ炎上バトルを 読むような臨場感。 正岡子規がこんなに 尖った人だったとは。 たしかに、枕詞とか 序詞とか、貴重な文字数を こんなところで費やすんだ、 と高校生の時に私も思った。 勅撰集の権威をぶった切る感じが 痛快。正岡子規は現代に生きていたら確実にPVを稼げるクリエーターだったと思う。

Posted by ブクログ

2026/04/26

怪文書か?と思うほどいろんな短歌をけちょんけちょんにこき下ろしていて、100年以上前に書かれた本であるにも関わらず逆に新鮮。「つまんねえ短歌ばっか詠んでんじゃねーよ!!」という著者の苛立ちがビシバシ伝わってくる。しかしいずれの指摘も言われてみれば確かに……と思えるもので、おそらく...

怪文書か?と思うほどいろんな短歌をけちょんけちょんにこき下ろしていて、100年以上前に書かれた本であるにも関わらず逆に新鮮。「つまんねえ短歌ばっか詠んでんじゃねーよ!!」という著者の苛立ちがビシバシ伝わってくる。しかしいずれの指摘も言われてみれば確かに……と思えるもので、おそらく論理的かつ颯爽とした文章の成せる技でもあるだろうが、いまでも十分通用する視点ともなっている。むしろ、ダメな短歌に対し率直な意見を述べることで、より広く深く短歌の文化を伝えていきたいという想いさえ感じ取れる様。 子規曰く、古今和歌集で詠まれている短歌はどれもこれも似たり寄ったりで、当然それを真似する歌人の歌も新しさに欠けてつまらない。なぜそうなるかと言うと詠われる歌に対して使われる語彙がすでにして模範解答的なものばかりだから。であれば外来語でも新語でもなんでもいいから新しい言葉を導入することで、停滞を止められるのではないか。という問題提起と併せて提示される解決策は、現代短歌に親しんでいる私たちにとって「そりゃそうだ」と当たり前に感じることだが、明治時代当時においては相当議論を呼んだのだろうと想像できる。『歌よみに与ふる書』後半に収録されている「読者からの投稿」と、それに対する正岡子規によるレスバのようなやり取りからもそれは明らかだ。 また、本書において子規は批判だけでなく、高く評価している短歌に対しては賛辞を惜しまない。とはいえその対象のほとんどは源実朝の短歌であり、むしろ源朝に対する偏愛を語りたいからページを割いているように見え、オタク・推し文化に近い異様な熱量が渦巻いており、それもまた良かった。 特に、引き合いに出されていた実朝による”降りすぎた雨に対する民の嘆きを代弁したような短歌”はしびれるほどかっこよく、子規の心象と重なるほど強烈な感動を覚えた。 時によりすぐれば民のなげきなり八大竜王雨やめたまへ 「八大竜王」という字余りを使うほど切迫した気持ちが、その句に次いで「雨やめたまえ」という言葉で締めることで激しく伝わってくる。あまりに下の二句が決まりすぎているため、上の「時によりすぐれば民のなげきなり」が弱く感じてしまうほどだが、むしろそれだからこそ、「良い歌を詠みたい」という以上に「思いのたけを詠んだらいい歌になった」という歌のように見えてきて、見返すほどかっこよさにしびれてしまう。 正直言って正岡子規の歌よりもこの歌に出合えたことが一番の収穫でさえあったように思う。紹介してくれてありがとう子規。 ただ、本書の主張によると、歌は「感情」を詠むもので「理屈」が優先されているものは良くない短歌である。ということらしいのだが、私の感覚からするとキャッチコピーのような言葉の連なりによる面白みをねらった短歌だってすごく面白いし、なんならそういうのもたくさん読みたい(し詠みたい)と思うくらい好きなので、ここに対しては同意できなかった。まあ書かれたのが1898年なのでそれから短歌の在り方、受け止められ方は変転し、いまはさらに自由になっているはずなので、「感情を詠ってこそ短歌」というとらえ方が正しいとする考え方は現在は無いのかもしれないが。 ちなみ原文は短歌にハマる何年も前に手に取ってパラパラ読んだことはあった(『源氏物語とまったく同じ過ちをここでも私は犯しているわけです)。その時は何が書いてあるのかさっぱりだったのだけど、2025年に現代語訳版として出版された本書は、とても読みやすく、解説も充実しており、ついでに言えば解説には訳者の茶目っ気も感じられ、いい出会いとなった。 短歌はおもしろいし、歌人もおもしろい人が多いんだな、という気づきとともに。

Posted by ブクログ

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