商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2025/08/21 |
| JAN | 9784122076952 |
- 書籍
- 文庫
カラマーゾフの兄弟(4)
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カラマーゾフの兄弟(4)
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
一巻を年始から読み始め、約一ヶ月半かけてようやく最後まで読み切りました。 この巻に収められた第四部の中盤以降からが一番おもしろい。 そこにたどり着くまでの長い長い旅路で挫折しなくてよかった…! 一言で言うなら……いや、言えないな。 父殺しができごとの中核にあるにせよ、そこに秘...
一巻を年始から読み始め、約一ヶ月半かけてようやく最後まで読み切りました。 この巻に収められた第四部の中盤以降からが一番おもしろい。 そこにたどり着くまでの長い長い旅路で挫折しなくてよかった…! 一言で言うなら……いや、言えないな。 父殺しができごとの中核にあるにせよ、そこに秘められた思想はあまりにも多様で今の自分には整理できない。 ただ漠然と感じたことは、矛盾や逆説こそが人間であり愛なのだということ。 法的に罰されることよりも、むしろ法から赦されること、逃れることこそが真の罰である。 そして人間は真の罰を求める。少なくともドミートリイは。 自分を罰するために、憎き恋敵に赦しを乞うたカチェリーナ。 そしてそのカチェリーナを赦さないことでカチェリーナに罰を与えない、すなわち真の救いを与えないグルーシェンカ。 そんなグルーシェンカを非難しつつ、だからこそそんな彼女を愛さずにはいられないドミートリイ。 ドミートリイの無実を証言すれば自分にも事件の原因があったと自白することになるとスメルジャコフに脅されながらも証言するイワン。 そしてそのイワンを救うために、ドミートリイを法廷で売ったカチェリーナに感謝するドミートリイ。 ここに直線的な愛はない。 カラマーゾフは「理想の深淵」と「堕落の深淵」の双方をのぞき見ることができる一族だと検事は言うが、その両義性は愛のあり方にもかいま見えるし、実はそれは人間全員に言えることなんじゃないかなあ。 「カラマーゾフ万歳!」の唱和と、博愛の人アリョーシャの旅立ちで閉じられるこの小説は、矛盾と逆説だらけであるがゆえに破滅に向かう愚かさと愛らしさを持った人間の行く末を問うているのかもしれない。
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