これでわかる！韓国のくらしの常識 イラストで見る文化、習慣、マナー、ちょっといい話まで

ルナ・キョン(著者), 河野彩(訳者), アンジ(絵)

• 販売会社／発売会社: 原書房
• 発売年月日: 2025/07/23
• JAN: 9784562075560

商品レビュー

2025/10/20

2022年の尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権の誕生以来、親日ムードに転換してきている韓国だが、それは国際情勢を鑑みた上での実利を求めた態度であり、根本的な歴史認識や反日思想が大きく変わったわけではない。また、韓国は大統領制でもあり、その時の国民の世論が反映されやすいために「親日や反日のやり過ぎに対する反動」といった要素も作用する。その上で、大統領の交代により態度が一変するために信用し難いという点がある。当然、この国を一定期間支配してきた日本の加害意識も歪であり、課題は多い。

そもそも、韓国の事を知らない。少なくとも私は。言論で度々目にする韓国という存在に対し、国を訪問する事はあっても日常生活まで踏み込んで滞在する機会には恵まれていない。つまり表面的、政治的態度はニュースによって醸成された言論で知っているが、現実の韓国を知らない。

行ってみると親日だった、というのはよく聞く話で、実際に私もそう感じるが、それは当然ながら韓国との付き合いがあったりお客として訪問したりという事なのだから、邪険に扱われるような相手と会っているわけではないからだ、という事情である。

という事で、この本で実情を知る機会を得る。深く考えさせられるような誘導は無いが、ガイド本みたいな内容で、シンプルなつくり。韓国と付き合いがあったり、韓国の事を考える必要があるならば、目を通しておいて損はないというレベルの内容だろう。

韓国語では、タメロ「パンマル」と丁寧語「チョンデンマル」をうまく使い分けることが大切。話し相手の立場に応じてさまざまなレベルのチョンデンマルがある。2023年のデータによると、ソウルでは1平方キロメートルあたり約14軒ものピョニジョムがある。「ピョニジョム」はどこにでもある小規模スーパーでコンビニみたいなもの。増加している単身世帯数の需要に応えて、豊富な種類のお弁当「トシラク」も増えている。ほとんどのピョニジョムが24時間営業で、23時まで宅配サービスをおこなっている・・など。

隣国なのだからより良い関係になれればと思うのは、お花畑な理想論だろうか。厄介な国だというのは百も承知だ。ただ、誰かに煽られて、都合の良い極端な言論だけを拾って態度を決めるのは良くない。とにかく知る事が必要だ。

2025/10/14

韓国に関わって20年近く。
こういった韓国関連の本はとりあえず手に取ってます。

韓国とはどんな国？
という問いの答えがぎゅっとこの1冊に詰まってます。

人口や面積、宗教、文化などがカワイイイラストとともに書かれてありました。最近のトレンドなども書いてあったので知らないこともあって読んで良かったですし、韓国好きさんにオススメできる本です。

文章もぎっしりではないので
雑誌感覚で読める本です。

2025/09/13

ジョンとヌンチ、呼び方の項目など、人との関係性の話は興味深いです。個人より集団を重視し、相手の求めていることを感じ取る能力を高める。結果、感受性の高さが行き過ぎてしまうこともある。母親が神聖であったり、ウリ優先は、ドラマ、映画、アーティストの発言からも感じるところがあります。