商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2025/07/16 |
| JAN | 9784103563815 |
- 書籍
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全員タナカヒロカズ
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全員タナカヒロカズ
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商品レビュー
3.4
12件のお客様レビュー
これまでの人生で、誕生日が同じ人は8人いる。でも、同姓同名の人なんて出会った事無いし、いたら奇跡だとすら感じる。その本人と会えたなら、めちゃくちゃ痺れると思う。 同姓同名にこだわった人のユニークな話、そんなチープな内容を想像して手にとったら、とんでもない。この本に描かれているの...
これまでの人生で、誕生日が同じ人は8人いる。でも、同姓同名の人なんて出会った事無いし、いたら奇跡だとすら感じる。その本人と会えたなら、めちゃくちゃ痺れると思う。 同姓同名にこだわった人のユニークな話、そんなチープな内容を想像して手にとったら、とんでもない。この本に描かれているのは、壮大なロマンとその野望実現に向けたドキュメンタリードラマであり、名前を巡る歴史、社会学の学術書としてもとても意義深い。参考文献もとても豊富。一人一人に色んなドラマがあり、ただその人の名前がたまたま同じだったというだけなのに、こんなに感動するのはなぜだろう。彼と、同じ名前を持って生まれた彼らの行動力は本当にすごい。 本の中では、著者がたどり着いた、マーケティングが過去のものとなり、コミュニティーイングの時代となったという新たな基軸が提唱されていて、それも本当に勉強になった。 生産者と消費者、送り手と受け手、標的と囲い込みそのマーケティング思考から、共通の趣味、思考、推し、特技、テーマに共感するコミュニティーが自然発生的に生まれて、そのメンバーが受益を最適化するのが今の時代。 この考え方が非常に面白くて、更に思考を深めて「炎上」という現象を考えてみた。 以下、この本を読まなければ生まれなかった着想とChat GBTとの会話から生まれた炎上についての考察。 SNSとは、コミュニティ(友人・フォロワー)とメディア(拡散・ニュース化)と市場(広告・収益化)が重なり合う超ハイブリッドな空間。そのバランスは、メンバーの受益を最大化しようとするコミュニティーエンパシー(共感)と、注目を集めて利益を得ようとするマーケティングアテンション(認知)の拮抗によって保たれている。 そこでの過激な発言や動画などアテンションを過度に追求する行為は、コミュニティの規範と衝突し、自浄作用としての反発を生み、批判・擁護・観察といった異なる立場の人々がそれぞれ結びつき、複数のミニコミュニティが同時に形成される。 こうして炎上は単なる対立ではなく、コミュニティの分裂と再編成を伴いながら、構造的に再生産され続ける現象となる。 ごちそうさまでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者初読。 ある日ニュースを見ていたら、職場の同僚「タナカヒロカズ」さんが写っていた。 同じ名前の人で集まるコミュニティ? そこから興味を持った本書。 全員タナカヒロカズを読み終えたとき、胸に残ったのは不思議な静けさだった。奇抜な設定に心を掴まれながらも、物語が辿り着く場所は決して奇をてらったものではない。むしろ、誰もが一度は抱く「自分とは何者か」という根源的な問いへと、まっすぐに向き合う誠実さがある。 同姓同名という偶然。その偶然によって結びつく人々の姿は滑稽でありながら、どこか切実だ。名前は本来、他者と区別するためのもののはずだが、本作ではそれが逆説的に「共有」される。その状況下で浮かび上がるのは、肩書きでも経歴でもない、“その人だけの人生の重み”である。 読み進めるうちに気づかされるのは、私たちがどれほど「名前」というラベルに安心し、また縛られているかということだ。ありふれた名前であることへの不安、替えのきく存在であるかもしれないという恐れ。しかし物語は、静かに、しかし確かな筆致で告げる。 ――たとえ名前が同じでも、人生は決して重ならない。 一人ひとりの選択、躊躇、挫折、そしてささやかな希望が、その人を唯一無二の存在へと形づくっていくのだと。 ユーモアの裏にあるのは、深い肯定だ。誰かと同じであることは、無価値であることではない。むしろ、同じ名前を持つ他者と出会うことで、自分という存在の輪郭はより鮮明になる。その過程が、温かく、優しく、そしてどこか眩しい。 読み終えた後、自分の名前をそっと声に出してみたくなる。そこには誇らしさでも虚勢でもなく、「これが私だ」という静かな実感が宿る。本作は、特別になろうと焦る現代に対して、穏やかな光を投げかける。 特別でなくてもいい。だが、あなたは唯一無二である――その真理を、軽やかさと重厚さを併せ持つ物語のかたちで示してくれた作品だった。 奇抜な設定に始まり、深い人間肯定へと着地するその構成は見事であり、読後に残る余韻は長い。静かな感動とともに、自分という存在を少しだけ愛おしく思える、そんな力を持った一冊である。
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自分と同姓同名の「田中宏和」に出会ったことから始まる、タナカヒロカズ運動をまとめた記録。 ひとりの驚きが世界をまたにかけた大々的活動になってしまうという、「事実は小説よりも奇なり」を体現したかのような本。 ただし、途中からこの本はとんでもなく新書チックになる。社会学、哲学、経済...
自分と同姓同名の「田中宏和」に出会ったことから始まる、タナカヒロカズ運動をまとめた記録。 ひとりの驚きが世界をまたにかけた大々的活動になってしまうという、「事実は小説よりも奇なり」を体現したかのような本。 ただし、途中からこの本はとんでもなく新書チックになる。社会学、哲学、経済学。なんなら国際論や芸術論にも手を出す。いやそんな高尚な御託は要らないよ。そんなマウント要らないよ。論文みたいなパッケージにしないでくれ読みにくい。 面白おかしくタナカヒロカズ運動を知りたい人は注意した方がいい。自分はそのあたりの記述(特に後半)は文字の表面を目で撫でるだけにした。
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