商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
めざめたとき、体は動かなかった。 波美王の手で攫われ、何者かに拘束された真秀。誰が、何のために自分を攫わせたのか。目的がわからぬまま必死に逃げ出そうとする真秀だったが、依頼主の妹・小由流とともに墳墓の中に閉じこめられてしまう。互いを励まし合いながら、少しずつ友情を育んでいく真秀...
めざめたとき、体は動かなかった。 波美王の手で攫われ、何者かに拘束された真秀。誰が、何のために自分を攫わせたのか。目的がわからぬまま必死に逃げ出そうとする真秀だったが、依頼主の妹・小由流とともに墳墓の中に閉じこめられてしまう。互いを励まし合いながら、少しずつ友情を育んでいく真秀と小由流。その背後では、佐保一族を利用しようとする大和豪族たちの駆け引きが激化していた――。 オレンジ文庫紹介文 主人公の少女真秀は、その出生、父親は誰であるかが 知れると豪族達との婚姻を取引に使われることになる。 彼女の望まざるに関わらず、拉致、そこからの逃亡、戦闘。まだ物語が始まって 半月ほどしかたっていないのに 精神も行動力も強くなっていく。 そして、今回の解説高瀬隼子さんも書いていらっしゃるが、コバルトらしからぬ 苛烈で苦しい展開が続く。 特にこの巻は 真秀が自身も返り血を浴びるほど。 高瀬さんは10歳で この小説を読み始めたと書いているが、おそらく早いほうだとは思うけれど コバルトは小学校高学年あたりはしっかりターゲット。 この大和の時代の 政略結婚と許されぬ恋愛と掠奪。 みんな 読めてたかのかな。
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自分の主人 自分自身の主人として 自分の生き方を 自分自身として 責任を持って選ぶ 何ができるかの前に 何をしたいか 自分として 自分の足で立つために これが自分だと思っても 自分を裏切りそうな自分もいて 自分すら信じられない自分に気付かされるからこそ 何ができるかとも思いながら できることを増やすために
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真秀の成長がより強く感じる巻。運命に翻弄されるしかない時代。自分の生まれと血筋によって運命が決められる世界。そんな中にあって、波美王の、自分の中にある王国の誇り高い王になれというメッセージは響いた。氷室冴子が少女たちにどのようなメッセージを送っていたのかがよくわかる言葉だと思う。...
真秀の成長がより強く感じる巻。運命に翻弄されるしかない時代。自分の生まれと血筋によって運命が決められる世界。そんな中にあって、波美王の、自分の中にある王国の誇り高い王になれというメッセージは響いた。氷室冴子が少女たちにどのようなメッセージを送っていたのかがよくわかる言葉だと思う。 真秀だけではなく、そのほかの女性陣も印象的だった。歌凝姫、小由流。お互い間接的に絡んでいて、一人の男も視点が異なれば見える姿も異なってくる。群像劇的な様相が強くなってきた本作だけど、何が真実かはわからないが、自分の見えている世界しか信じることができないという波美王の考え方が潔くて好きだと思う。
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