八丁念仏 はぐれ又兵衛例繰控 十一 双葉文庫

坂岡真(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2025/06/11
• JAN: 9784575672480

商品レビュー

2025/09/26

三話からなる。
「闇討ち」
又兵衛は､認知症にかかった舅の無礼の言葉で､お役御免の立場に立たされる。
いつもの､隠密裡に動かねばならぬ羽目に！
又兵衛や長元坊の強さ以上の 強敵である黒羽丹呉。
評定所の御門前に､御広敷用人は､切腹の沙汰､大奥内の不始末の藤倉局は尼寺へと！
おそでを亡くした父親と、父親を亡くしたおそでの想いの人である惣一。
再び、商いを約束！
失ったものは 大きいが、遺された者は 悲しみを 生きる糧に 変えていかねば………
「つくばい」
又兵衛の危機一髪に､ヒヤヒヤ！陣頭指揮で､現れた渡辺忠馬に､ほっと！
「八丁念仏」
八丁念仏の由来､織田信長→羽柴秀吉→真田家→（立花家）奥平家→前田家→水戸家!!!
盗人が､狙う屋敷は！
目白鮫の凄さも…
池野正臣と その娘と孫娘の再会！

やはり､めでたしめでたしが､好きである！

2025/06/24

いつもより人情噺が強め。
「闇撃ち」
ボケた義父の言動で窮地に陥った又兵衛。例繰の職を賭けて事件の真相に迫って行くが、それは仕組まれたもの。大奥と伊賀忍者、大物旗本を相手に親友の長元坊と立ち向かう。
「八丁念仏」
毎年末に大名屋敷から盗まれる金品を火盗改と追って行く。ヒントとなる判じ物を解くのは又兵衛の妻。狂歌の会で知り合った侍との交流で真相に辿り着く。