商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2025/06/20 |
| JAN | 9784087447781 |
- 書籍
- 文庫
地図と拳(下)
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地図と拳(下)
¥913
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商品レビュー
3.8
73件のお客様レビュー
この時代の歴史に興味があるか、中国に馴染みがある人にはもっと興味深く読めたのではないかな。 とにかく、その辺りに疎い私には、固有名詞や登場人物たちの読み方さえ、難しかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
上下まとめて。 本当に小川哲氏は小説家として懐が深い、守備範囲が広い。 次々と繰り出される引き出しからはいつも違うものが飛び出してくる。 本書では、旧満州を舞台に太平洋戦争をまたぐ半世紀を等身大の視座で描ききり、いわば直球の真っ向勝負。 物語の骨格を形成するような基準や軸がいくつか現れるが、いずれも本筋を貫く大黒柱というものではなく、あるいは散漫であるという印象を受けることも否定できないながら、容貌をゆるりと変えながら連綿と続く、ある意味でクロニクルらしいトーンに仕上がっているという見方もできる。 それらの中でも、"予測"が、最も強く印象に残るキーワードか。 戦時下という、剥き出しのアイデンティティが曝露される状況で示される各キャラクターの生き様に、否応なしにすべての読者は沈思し黙考を強いられることだろう。 「はたしてそれは勇敢ゆえの行動だろうか。それとも臆病さのせいだろうか。」 「都市という衣を引き剥がした、仙桃城の本当の姿が写しだされているように感じたからである。」 「『アカシアだけではない。この世界の「自然」は本当に素晴らしい建築だ』」 「人体の設計者が神であるというならば、神が大学で建築学を履修していないことは確実である。」 「『国家も建築だ。ゆえに、国家の図面を引くのも建築家の仕事なんだ』」
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間違いなく面白い 地図と建築は時間を保存するという言説に感動した。 そして、地図が変わること、建築物が壊れることは、さまざまな過去が一点に収束した現在から続く未来への導線を切断することであると解釈した。それはネガティブに捉えれば時代の終焉だが、ポジティブに捉えれば歴史の転換点で...
間違いなく面白い 地図と建築は時間を保存するという言説に感動した。 そして、地図が変わること、建築物が壊れることは、さまざまな過去が一点に収束した現在から続く未来への導線を切断することであると解釈した。それはネガティブに捉えれば時代の終焉だが、ポジティブに捉えれば歴史の転換点で、新たな価値の創出期でもある。 自分の過去を尊重しながらも、自分を殺し、明日からは新しい自分として生きていきたいと感じた。
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