弁論術の定義と目的「あらゆる事柄について、聴衆を説得する能力」真実を語るだけでなく、聴衆を特定の意見・行動へ導く「劣悪なことを行なうように説得してはならない」という倫理的制約説得の方法（ピスティス）ロゴス：論理的推論による証明説得推論（エンテューメーマ）、帰納、例証を活用「帰納とは、個別的なものから普遍的なものに論じ行く」エートス：話し手の性格による信用知性、徳、聴衆への善意が重要パトス：聴衆の感情への訴えかけ「聞き手をある種の性格の人物に仕立てる」弁論の種類助言弁論（政治演説）：将来の行動について有益・有害を論じる演示弁論（儀式演説）：人物や事柄の称賛・非難法廷弁論：過去の出来事の正義・不正を論じる弁論の構成要素序論：聴衆の注意を引き、好意的雰囲気を作る叙述：事実や背景情報の説明論証：主張を裏付ける証拠や論理的議論結び：全体の要約と最終的な訴えかけ表現（レクシス）明瞭さ、適切さ、魅力のバランス「日常的な言葉を用いるべき」比喩は「聞き手の予想を裏切る」効果があるリズムは必要だが、韻律は詩的すぎるため避ける説得推論と例証説得推論（エンテューメーマ）：省略された三段論法例証（パラデイグマ）：類似事例による一般的主張の支持善悪の判断と感情の活用より多くの人が共有する善、長続きする善が「より大きな善」感情は「判断に伴う苦痛や快楽」であり、判断に影響を与えるユーモアは「予想していたこととは異なる」ことで生じる

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弁論術 光文社古典新訳文庫

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