薬に頼らず“自分で"ぐんぐん血糖値を下げる方法 糖尿病専門医が教える ズボラさんでも大丈夫！

薗田憲司(著者)

• 販売会社／発売会社: PHPエディターズ・グループ/PHP研究所
• 発売年月日: 2025/01/31
• JAN: 9784569858333

商品レビュー

2025/02/16

糖尿病の種類
- 1型糖尿病: 主に小児期から思春期に発症。インスリン依存性。
- 2型糖尿病: 大人に多く、糖尿病患者の約95%を占める。インスリン非依存状態もあり、生活習慣や遺伝的要因が影響。
- 妊娠糖尿病: 妊婦に見られる一時的な糖尿病。

糖尿病は「なんとかなる病気」
- 糖尿病は厳密には治らないが、「寛解」を狙うことが可能。適切な治療や生活習慣の改善により、症状を管理できる。
- 95%の2型糖尿病患者は改善が期待できる。

食事と血糖値の関係
- 食事の内容やタイミングが血糖値に直接影響。
- 血糖値の見える化: 血糖値を測定し、結果を基に食事や生活習慣を見直すことが重要。
- たんぱく質の摂取: 筋肉を維持するために必須。食事から意識的に摂取すること。
- 糖質の管理: 極端な糖質制限は健康を害する可能性があるため、適度な糖質の摂取が推奨される。

血糖値スパイクの影響
- 血糖値スパイクは膵臓に負担をかけ、糖尿病リスクを高める。
- 食後血糖値の管理が重要で、空腹時の血糖値だけでなく、食後の変動を注意深く観察する必要がある。

食事改善法
- ベジファースト: 食事の最初に野菜を摂取することで、糖質の吸収を緩やかにする効果がある。
- カーボラスト: 炭水化物を食事の最後に摂ることで、血糖値の上昇を抑える。
- 間食の管理: 100キロカロリー以内の間食を1日1回までに制限することが推奨される。

運動の重要性
- 運動は血糖値を下げるために非常に効果的。特に食後に軽い運動を行うことで、血糖値の上昇を抑えられる。
- 日常的な活動（家事やウォーキングなど）を増やすことが重要で、特別な運動を行わなくても効果が得られる。

HbA1cの管理
- HbA1c（ヘモグロビンA1c）は過去2〜3か月の血糖値の平均を示す指標で、糖尿病の管理において重要な数値。
- 目標は6%未満で、7%未満でも合併症のリスクが減少する。

健康的な生活スタイルの確立
- 食事と運動の改善を通じて、糖尿病の症状を管理し、健康的な生活を築くことが可能。
- 糖尿病は「不治の病」ではなく、適切な管理によって生活の質を向上させることができる。

2025/02/02

血糖コントロールについて知りたくて読書。

著者はユーチューブで知った。よく学ばせてもらっている。医者らしいようで、医者らしくない。偉い人オーラを封印しているところに好感を持つ。

糖尿病は、僕のような予備軍も含めると2000万人もいる。多すぎて誰もが知る生活習慣病とされる不治の病だが、多すぎるがゆえに負のイメージが先行する。しかも、無知と恐怖からくる誤った情報も多く流布している。

その意味で最終第5章が重要だと思う。

1度、糖尿病と確定診断されると、撤回されないため、差別とも言える社会的不利益を受ける。ひどい例だと離職するケースもあるそうだ。

無知から生まれる偏見と差別。現在は減ったが、2010年代まで外資企業でも当たり前のように実施されていたC型肝炎キャリアだとわかると解雇していた中国の無知を超えた犯罪状態を見れば、容易に想像がつく（空気感染すると本気で信じる中国人が一般的だった）。

「ぎりぎり糖尿病ではない」で目覚めた。即日、生活習慣を大変換させて3週間後の再検査で確定を回避できたことは幸運だった。

・ベジファースト（カーボラスト）
・食事6：運動3：薬1
・食後の運動で血糖スパイク潰し

これも最終章だが、糖尿病専門医がごくわずかという日本の現実。糖尿病に限らず治療に疑問に感じたら病院サーフィンして別の医師、医療機関を受診して比較することは重要。これを勧めているのも本書の大きな特徴だと思う。

まだ受けていない膵臓と肝臓の超音波エコーチェックを受けたい。

読書時間：約50分