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「できる」ブリーフセラピー 対人支援に活かす家族療法のコツ
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「できる」ブリーフセラピー 対人支援に活かす家族療法のコツ

吉田克彦(著者)

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「できる」ブリーフセラピー 対人支援に活かす家族療法のコツ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 金子書房
発売年月日 2025/01/20
JAN 9784760828586

「できる」ブリーフセラピー

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2025/02/05

はじめに 本書は、プリーフセラピーを知らない人が、この一冊で実際にプリーフセラピーをある程度まで使えるようになることを目的としている。プリーフセラピーは、文化人類学者グレゴリー・ベイトソンの対人コミュニケーション研究や精神科医ミルトン・エリクソンの催眠療法のエッセンスを取り入れた...

はじめに 本書は、プリーフセラピーを知らない人が、この一冊で実際にプリーフセラピーをある程度まで使えるようになることを目的としている。プリーフセラピーは、文化人類学者グレゴリー・ベイトソンの対人コミュニケーション研究や精神科医ミルトン・エリクソンの催眠療法のエッセンスを取り入れたものであり、解決志向アプローチやナラティブセラピー、オープンダイアローグにも影響を与えている。 プリーフセラピーの特徴 - 関係性からのアプローチ: プリーフセラピーは問題のきっかけを個人ではなく、関係性から見立てて支援することに特徴がある。 - 解決志向: 課題に対して「悪循環」や「リフレーミング」といったキーワードが共通しているため、認知行動療法との親和性も高い。 実践における課題 - スーパービジョンの重要性: プリーフセラピーを実践している中で、うまくいかないケースがあり、その際に「これはプリーフセラピーといえるのか?」と疑問を持つことがある。 - 他職種からの移行: 公認心理師の国家資格化に伴い、他職種から公認心理師になった方々から「プリーフセラピーに取り組みたいが、何から始めればよいかわからない」という相談を受けることが多い。 問題の理解と解決 - 問題行動の見立て: 例えば、親との相互作用が子どもの「指図を受けたくない」という行動に影響を与えることがある。問題行動を解消するためには、原因を取り除くのではなく、相互作用を変えることが必要。 - 直線的因果論 vs. 円環的因果論: 問題解決のアプローチとして、直線的因果論に基づく考え方ではなく、円環的因果論を用いることで、どこからでも問題に介入が可能になる。 リフレーミングの重要性 - リフレーミングの概念: ネガティブな事柄をポジティブに捉え直すことがリフレーミングであり、円環的な見方を提示すること自体がリフレーミングになる。 - 問題の犯人探しを避ける: プリーフセラピーでは、特定の人物が問題の原因とされるのではなく、相互作用によって問題が形成されると考える。 ケーススタディと実践 - カラスとのコミュニケーションの例: 「侵入禁止」の貼り紙をカラスに対して用いることで、警戒心を高め、侵入を防ぐことができた事例が紹介されている。これは、メッセージがどのように受け取られるかの重要性を示している。 - メタメッセージの理解: 問題行動をやめさせようとする働きかけが、逆にその行動を助長する悪循環を生むことがある。 結論 本書では、プリーフセラピーの基本的な考え方や実践方法、問題行動の理解と解決に関する知見が詳述されており、特に関係性の変化を通じた問題解決の重要性が強調されている。リフレーミングや円環的因果論を用いることで、より効果的なアプローチが可能となる。

Posted by ブクログ