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ダンス
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ダンス

竹中優子(著者)

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ダンス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2025/01/15
JAN 9784103560814

商品レビュー

4

5件のお客様レビュー

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2025/01/04

2024.1.3読了 新潮2024.11月号にて。 出だし部分では、何か起きそう!と最高に震えたのに、大きな出来事は何も起きない。それでも面白いのは登場人物がみんな魅力的だからだろうなぁ

Posted by ブクログ

2024/12/29

 新潮 2024年11月号で読みました。2024年下半期の第172回芥川賞にノミネートされています。また好きな作品、好きな作家さんができました♡ という気持ちです♪  独特な語り口でお話が始まり、最後まで同じトーンで語られます。おだやかな言葉のリズムがココチよいです。  お話...

 新潮 2024年11月号で読みました。2024年下半期の第172回芥川賞にノミネートされています。また好きな作品、好きな作家さんができました♡ という気持ちです♪  独特な語り口でお話が始まり、最後まで同じトーンで語られます。おだやかな言葉のリズムがココチよいです。  お話は、とある会社の中の人間関係を大きな幹にして、枝葉のように現れる登場人物が良い味を出しつつ、主人公女性の30代が語られます。  はじまりは、「今日こそ三人まとめて往復ビンタをしてやろうと堅く心に決めて会社に行った。」とか、チョット物騒です。主人公は、最近仕事を休みがちな同じ部署の女性の先輩 下村さんと、他の二人の社員の仕事が自分に回ってきて忙しい思いをしています。  往復ビンタしたい三人というのは、この下村さんと、彼女と同棲し婚約していた同じ部署の男性社員と、なんとその男性と付き合って一緒に住みだし、下村さんと男性との婚約を破棄に向かわせた同じ部署の女性です。そんな複雑な人間関係に気を使いながら、休みがちな三人分の激務をこなす主人公ですが、山羊に似た係長からは「職場に馴染んでいない」と思われています。  登場人物を表わす表現が面白いです。係長は山羊。男性社員は、かまぼこ1。女性社員は、かまぼこ2です。(主人公の向かいの席に座っていて、パソコンのディスプレイ越しに頭の上の部分しか見えないので、かまぼこに見えるから)  下村さんは、傷付いていて可哀想です。そして、「下村さんはやせ衰えていくことが生命の輝きであるかのように、苦しんでいるんだか楽しんでいるんだかよく分からないダンスを踊っているようにも見えた。」という表現があるとおり、タイトルの「ダンス」は、ここからきているようです。    下村さんは恋愛のことで仕事は休むし、お酒に溺れるし、フラフラしていてグダグダな人です。でもなぜか主人公は付き合い良く、下村さんと行動をともにしています。なんか、(逆)成瀬と島崎の関係みたいですw  ある日の夜、主人公は下村さんに公園に呼び出されます。そこからは、例の二人が住み始めたアパートが見えるのです。何をしているんでしょうか、未練タラタラです。その公園にはスケートボードの練習をしていた男の人がいました。  下村さんは、彼と同棲していた部屋を引っ越そうと思い、新しい部屋を探し始めます。そして、主人公は彼女に付き添って部屋を見て回ります。すると案内してくれた不動産会社の男性は、なんと公園でスケボーをしていた男性だったのです。  部屋が気に入り、見終わった下村さんと主人公は、不動産会社の男性の案内で、その街のカツ丼屋さんに行きます。おいしそうですw 婚活マエストロでは、なか卯の親子丼が食べたくなりましたが、この小説ではカツ丼が食べたくなりましたw(結局、下村さんはこの部屋には引っ越しませんw)  その後、主人公は希望していた異動となり、下村さんとは会うことがなくなります。そして主人公は結婚を機に退職することとなり、そのことを下村さんに伝えようと連絡をとりますが、下村さんは退職しており連絡がとれなくなっていました。  お話は、*(アスタリスク)をはさみ、それから15年が経っていました。そして、病院帰りにホームセンターへ寄った主人公は、そこで。。。  ぜひ、お読みください。作中に作者による箴言が数々あり、作者の力の入れ具合が良く分かります。ラストに向けての展開に、納得させる技巧的な楽しみもあります。キーワードは、「馴染めてない」とか「ダンス」とか「30代」とか「ビンタ」でしょうか。面白いです♡  芥川賞の選考委員会は、この本の発売日と同じ、2025年1月15日(水)です。

Posted by ブクログ

2024/12/28

先輩の下村さんへのまなざしが特徴的。やさしい作風というか、人物間のやりとりがおもしろくてよかった。終盤に時間がさらっと流れるのが意想外で名場面というか名ゼリフが出てきていいなと思った。雰囲気がなんか干刈あがた感があった。長いのもぜひ読んでみたい。

Posted by ブクログ