新しい時代の図書館情報学 第3版 有斐閣アルマ

山本順一(編者)

• 販売会社／発売会社: 有斐閣
• 発売年月日: 2024/12/23
• JAN: 9784641222397

商品レビュー

2025/06/10

　我々現代人の身近にある図書館。それらがどのようにして現在に近い形となったのかや、役割とそれ果たすために必要な要素といった事を網羅することができる1冊。発売時期もあって古すぎるということもない。

　漠然と知っていたとしても学術的な視点から学ぶことは少なかったため、既に知っている項目でも新たな知識に触れているような感覚で読むことができた。

　図書館が担う役割を改めて反芻すると、そんな場所が全国各地にて、人々の身近な場所として認知されているのは実はかなり凄い事なのではないのかという事を考えさせられる。

2025/02/16

某市の新図書館構想に関与している。

オンラインミーティング、数回のワークショップなどなどに参加して意見を述べた。

正論を言ったと思っている。

方向は東方の考えと同じ方向に向かっている。

知識を補充する観点から本書を手にした。

2025/02/08

　有斐閣アルマシリーズは、主に大学生の初学者を対象とした入門書です。
この本は、図書館情報学の本で、2024年12月に第３版が出されました。（初版は2013年、補訂版は2026年）
　第３版で改訂された点は、統計・事実・データのアップデート、人工知能、デジタル・ネットワーク社会への変化の反映とのことです。

　目次は後述のとおりですが、わたしとしては、第２章　図書館の歴史、第８章　電子書籍時代の図書館が興味深かったです。
　図書館の歴史では、日本の古代からの資料保存（例えば、法隆寺の「書屋」、律令制下の「図書寮」など）方法・施設・職務などを知ることができました。
　電子書籍の進化と普及は、興味のある分野で、図書館としてどう導入を進めていくか気になるところでした。

　思ったより読みやすい本でしたので、ご興味ある方にオススメです。　

第Ⅰ部　図書館と現代社会
　第１章　図書館の意義と役割
　第２章　図書館の歴史
　第３章　図書館の機能と種類
第Ⅱ部　図書館を利用する
　第４章　図書館のサービス
　第５章　図書館のコレクション
　第６章　図書館の情報組織化
　第７章　図書館のネットワーク
　第８章　電子書籍時代の図書館
　第９章　図書館利用教育と情報リテラシー
第Ⅲ部　図書館で働く
　第10章　図書館経営
　第11章　図書館員になるということ
　第12章　知的自由と図書館の自由
Column一覧
①図書館は民業を圧迫するところか？／②カーネギー図書館／③刑務所図書館／④図書館員の情報資料知識／⑤時代を反映する新聞・雑誌／⑥「著作」をめぐって／⑦電子ジャーナルと相互利用／⑧アリアドネ／⑨情報リテラシー教育とラーニングコモンズ／⑩図書館員と図書館／⑪他に尽くして自分は消耗する／⑫自分の‘秘密’に鈍感な現代人