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家族の昭和 私説昭和史 2 中公文庫
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家族の昭和 私説昭和史 2 中公文庫

関川夏央(著者)

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家族の昭和 私説昭和史 2 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2024/12/23
JAN 9784122075917

家族の昭和

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商品レビュー

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2025/01/09

「本書は"家族の昭和"(2010年11月新潮文庫)を改題し、新たに自著解説を付したものです」という紹介が掲載されているが、本書はオリジナルではなく、既刊のものを、中公文庫が3巻シリーズの「私説昭和史」としてまとめたものの、第2巻である。 第1巻の「砂のように眠...

「本書は"家族の昭和"(2010年11月新潮文庫)を改題し、新たに自著解説を付したものです」という紹介が掲載されているが、本書はオリジナルではなく、既刊のものを、中公文庫が3巻シリーズの「私説昭和史」としてまとめたものの、第2巻である。 第1巻の「砂のように眠る」は私の好みに合っており、とても面白く読んだが、本書は楽しんで読めたとは言えない。それは、扱われている作家・作品・時代に、あまり興味が持てなかったから。吉野源三郎、幸田文で扱われているのは、主に戦前。吉野源三郎も幸田文も読んでいないし、時代にも興味を持てない。時代は下がり、「金曜日の妻たち」「男女七人シリーズ」は、テレビドラマ。同時代的にテレビで観たことはあるが、ほとんど興味を持てなかった。興味を持てなかったテレビドラマを扱った文章は、関川夏央のものだとはいえ、なかなか面白くは読めない。 ということで、本書は、自分にとっては「当たり」ではなかった。 1月下旬には3巻目が発売されるらしい。しかし、それは楽しみに待っている。

Posted by ブクログ

2025/01/08

「昭和戦前から昭和戦後へ、その家族像の推移を主題に据えて、小説、テレビドラマ、映画を読みこんでみた」(p286)とある。取り上げられるのは向田邦子の作品と生き方、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』、幸田文の『流れる』と『おとうと』、テレビドラマの『金曜日の妻たちへⅢ 恋におちて』...

「昭和戦前から昭和戦後へ、その家族像の推移を主題に据えて、小説、テレビドラマ、映画を読みこんでみた」(p286)とある。取り上げられるのは向田邦子の作品と生き方、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』、幸田文の『流れる』と『おとうと』、テレビドラマの『金曜日の妻たちへⅢ 恋におちて』と『男女7人夏物語』と『男女7人秋物語』、そして小津安二郎の作品。著者はテレビドラマの三作品について、自身と「我がこと」(p301)として重ね合わせ、当時の時代そのものが今から振り返ると価値がない、寒々とした、と自著解説で書いているが、それは、昭和六十年代がどうというよりは、今現在よりも遠い時代の作品の方が、「我がこと」としてではなく、客観的に読みこめるからではないか、と感じた。

Posted by ブクログ