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慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー
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慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー
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商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
スティーヴン・キングの「ミスト」を思わせる「アイソレーテッド・サークル」(有栖川有栖)、「をんごく」同様に船場言葉が頭に残る「お家さん」(北沢陶)、サイコ系「猫のいる風景」(貴志祐介)が面白かった。一連のアンソロジーの中では一番粒が揃っていたように思う。
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『アイソレーテッド・サークル』と『お家さん』が特に面白かった。『お家さん』は現代の言葉遣いではなかったために読むのに少し苦労したが、オチでお家さんの言葉の意味がわかってぞわりとした。 『猫のいる風景』も展開はとても面白かったが、エログロはあまり私には合わなかった。
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珠玉の書き下ろしホラーアンソロジー。もう作家さんのラインナップを見るだけでわくわくしちゃいます。 一番好きで怖かったのは北沢陶「お家さん」。独特の雰囲気に呑まれ、物語にも引き込まれました。死者の姿も怖いのだけれど、何よりも怖いのはここまでの長年で染みついてしまった憎しみでした。あ...
珠玉の書き下ろしホラーアンソロジー。もう作家さんのラインナップを見るだけでわくわくしちゃいます。 一番好きで怖かったのは北沢陶「お家さん」。独特の雰囲気に呑まれ、物語にも引き込まれました。死者の姿も怖いのだけれど、何よりも怖いのはここまでの長年で染みついてしまった憎しみでした。あまりに底なしで救いがなく、ここまで囚われてしまうとは過去にどれほどの凄惨さがあったことか。この作家さん初読みでしたが、今後要チェック。 有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」、櫛木理宇「追われる男」はこんな目に遭いたくない怖さがどちらもトップクラス。なんでそうなってるのかが分からないのがさらに嫌です。背筋「窓から出すヮ」で語られた通り、怪談の魅力は理不尽さなのかもしれません。 そして貴志祐介「猫のいる風景」は、猫が怖い人にはたまらないだろうなあ。ちなみに猫好きからすると猫をそんなことに使うなんて! と憤慨してしまうので、結末にとてもすっきりしてしまいます。そしてラスト恩田陸「車窓」は短いし、読み口も軽めだし、あまり怖くない……と思わせておいて、やはりそんなはずはなかったか、と。どれもこれも絶品の一冊でした。
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