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おらは おおきな オランウータン
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おらは おおきな オランウータン

たけがみたえ(著者), 久世濃子(監修)

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おらは おおきな オランウータン

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 あかね書房
発売年月日 2024/11/25
JAN 9784251099815

おらは おおきな オランウータン

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商品レビュー

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2024/12/03
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絵が素晴らしいです。 「動物が自己紹介するようにくらしを説明する」とあるように、語り手のオランウータンが読者に語りかけます。縄張りを持たない暮らしをしてるんだから、食べ物の少ないオランウータンの暮らしにはこれぐらい広大な森がいるんだよ、だから頼むよ、と子どもたちに自然環境の保護の必要性を感じさせる仕組みです。 こういう動物の生態やくらしを描く絵本で、話の主体となる個体の繁殖について言及されないというのはとても珍しい気がします。動物は子孫繁栄のために生きているのだというオーソドックスな動物観(?)では、動物といえば繁殖、ということなのか、そこまでは全く気配もなかったのに急にとってつけたような「すてきなメス(またはオス)」が交配相手として出てきて子どもが生まれて話が締めくくられることが非常によくありますが、この本ではそれがありません。 動物自身が、人間の子どもに語りかけるにあたり、動物が『子孫を残すために』と頑張るのではなく、ただ生きている様子を見る方が、共感を呼びやすいからだとしたら、とてもよく考えられているなと思いました。オス同士の衝突や、子育て中の母子も描かれますが、主人公が母子に出会った時の『自分も小さい頃はあんな風に育てられたのかな』というものであり、(人間の)子どもの目線に立つことを徹底しているなと思います。オランウータンの内心(?)を代弁するつくりですので、生態を正しく理解させるためというよりも、お話として環境保護への動機付けになる物語として機能している絵本です。

Posted by ブクログ