商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2024/10/18 |
JAN | 9784488499129 |
- 書籍
- 文庫
みすてりい
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みすてりい
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これまで様々なアンソロジーで城昌幸の作品を読んではいたけれども、一冊まるごと城昌幸の本を読んだのは初めて。1963年に桃源社から刊行された作品集が、補遺・その他の短篇を加えて復刻された。江戸川乱歩による『跋』(pp265-269)はさすがの内容で、ごく短い文章で城昌幸の本質を「...
これまで様々なアンソロジーで城昌幸の作品を読んではいたけれども、一冊まるごと城昌幸の本を読んだのは初めて。1963年に桃源社から刊行された作品集が、補遺・その他の短篇を加えて復刻された。江戸川乱歩による『跋』(pp265-269)はさすがの内容で、ごく短い文章で城昌幸の本質を「彼は人生の怪奇を宝石のように拾い歩く詩人である」と言い当てている。「ショート・ショートの先駆者」とも乱歩は書いており、たしかにそうなのだろうけれども、星新一と違うのは、ストーリーがなく心象のみを掌編小説に結晶させた作品も多いことだ。その不穏で静謐で美しい世界を、数日かけて通勤電車の行き帰りでじっくり楽しんだ。
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