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記者と官僚
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記者と官僚
¥1,980
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
記者も官僚も、一般人たる私としては遠い存在だ。接点がなさすぎる。精々、新聞やニュースを通して記者の存在を知る程度である。 そんな縁のない世界を垣間見えて興味深い。 情報の透明性を重視する私としては、官僚によるオフレコ文化や外務省においてすべての書類が「禁 無期限」とされていると...
記者も官僚も、一般人たる私としては遠い存在だ。接点がなさすぎる。精々、新聞やニュースを通して記者の存在を知る程度である。 そんな縁のない世界を垣間見えて興味深い。 情報の透明性を重視する私としては、官僚によるオフレコ文化や外務省においてすべての書類が「禁 無期限」とされているというエピソードなどはとても苦々しい。 ただ佐藤氏のいうとおり、代議制民主主義の原則からすれば、我々一般人は選挙を通してのみ政治に関わるのが正しい形なのだろう。しかし権力は暴走するリスクや汚職の可能性を潜在的に孕んでいるため、記者を通して闇な部分は暴露し、国民に不利益がないように適宜評価、ターンオーバーする仕組みは外せないと私も思う。そういった押し引きが、見えない部分で行われているわけだ。 外交から国務まで、与り知らぬ専門分野を全て知ることは出来ないし、知っておく必要もないし、知ることで無用なデメリット、例えば責任などを負うことを考えれば、任せておける環境もまた有難く思える。少なくとも私は生命を懸けて仕事をしたいとは思わない。 本書は対談形式ではあるものの中味が濃く、サラサラとは読み進めにくい。 若手の記者と官僚に向けた提言と、佐藤氏と西村氏の出会いなどの紹介という面が大きいが、「AIによる地殻変動が記者・報道と官僚の世界にどのような変化、影響を与えているか」といった私の問題意識に触れる部分の話などもあり示唆に富んでいる。 AIに関して。AIは学習から生成までの各段階なので加工されてはいるものの、基本は確かに入力したデータが元になっている。本来は出力内容の正当性をユーザたる人間が判断するわけだが、その人間もググらず、読書もせず、体験もしなくなってきている傾向は感じられていることを考慮すると、まともに判断できるのか怪しい部分がある。 AIを使える人と使わない人の間で格差が拡がる、といった論調はこれまでもあったが、この判断力の格差の再生産というものはそのAI活用力の絶対値を因数分解したものと言えそうだ。 AIを適切に活用する人は、そうでない人と比べて、短期的な成果に差も出来れば、自分の頭脳や思考力や知識にも差が出てくる。私個人的には、AIは使うべきだが、AIに頼ってはいけない、というのが簡略的な結論でもある。 当事者でない身としては、記者の世界や官僚の世界でAIを使うべきか否かや使い方の機微は何とも言えないが、それぞれの課題と現状をアナロジーとして自分の業界に当てはめてみるのは面白い。 本書で語られるエピソードは量も幅も大きいため感想をまとめるとなると多くなってしまうのでひとまずここで区切ろう。面白かった。
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YouTubeではなくルーチューブ、Amazonではなく ozone。殺し屋の価格は5000-20000ドル。警察官の月収は50ドル。 不思議な国ロシア
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これは面白い。久しぶりに佐藤氏上梓作で知らないことの方が多い作品に出会えたし、西村氏との対談形式で、記者と官僚という立場からのインテリジェンスの考え方が伺えるところも非常に興味深い。副題にある「特ダネの極意」なんて生臭いことは本当に関係なく、記者の矜持を十分感じられる。個人的に朝...
これは面白い。久しぶりに佐藤氏上梓作で知らないことの方が多い作品に出会えたし、西村氏との対談形式で、記者と官僚という立場からのインテリジェンスの考え方が伺えるところも非常に興味深い。副題にある「特ダネの極意」なんて生臭いことは本当に関係なく、記者の矜持を十分感じられる。個人的に朝日新聞という存在自体がキライだが、西村氏のような記者がいることは救い。
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