商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2024/09/19 |
JAN | 9784122075610 |
- 書籍
- 文庫
中央線随筆傑作選
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中央線随筆傑作選
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
中央線の各駅を題材にしたエッセイが東京駅から八王子駅まで西に向かうように配置されたアンソロジーで(荻窪率高めです)、収録されている作品の年代も様々で色々な東京の風景を楽しめるとても面白い1冊でした。 武田百合子が吉行淳之介について書いた作品の次が吉行理恵の随筆だったりして収録作...
中央線の各駅を題材にしたエッセイが東京駅から八王子駅まで西に向かうように配置されたアンソロジーで(荻窪率高めです)、収録されている作品の年代も様々で色々な東京の風景を楽しめるとても面白い1冊でした。 武田百合子が吉行淳之介について書いた作品の次が吉行理恵の随筆だったりして収録作品の並べ方も良かった。 巻末の解説に収録されている各作品の詳細が記されてはいるのだけど、本編の方でもタイトルと作者名と合わせて執筆された年が書かれていると良かったなと思う。随筆は特にその時代を書き残している要素が強いから年代がすぐに分かったほうが読みやすい。 吉祥寺がほぼスルーだったんだけど、編者の好みですかね。
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萩原朔太郎の淀橋の向こうに二幸や三越のビルヂングが塁立し、空には青い広告風船が上って居る。何という悲しい景色だろう。というのが印象的。
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同じ編者による『中央線小説傑作選』の姉妹編。 以前別の本で読んだことのある向田邦子の『中野のライオン』。作者が二十代のころの話であるが、中野駅から高円寺寄りの下り電車の右側、木造アパートに30歳くらいのアンダーシャツ一枚の男が外を見ている、そしてその隣にたてがみの立派な雄の...
同じ編者による『中央線小説傑作選』の姉妹編。 以前別の本で読んだことのある向田邦子の『中野のライオン』。作者が二十代のころの話であるが、中野駅から高円寺寄りの下り電車の右側、木造アパートに30歳くらいのアンダーシャツ一枚の男が外を見ている、そしてその隣にたてがみの立派な雄のライオンが並んでいる、その光景を作者は確かに見たのだが、ライオンだと騒ぐ乗客は誰もいなかった、というもの。 本書には、その続編とも言える『新宿のライオン』は収録されていないが、代わりにと言っては何だが、同じくライオンを見たという串田孫一の『電車から見えた』が収録されていて興味深い。 中央線沿線のいろいろな場所の、時代も様々な作品が取り上げられていて、変化や土地ごとの特色などが分かり、それはそれで面白いのだが、印象がやや散漫になってしまった。
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