商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2024/08/28 |
JAN | 9784344043398 |
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魔者
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魔者
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商品レビュー
4.5
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週刊誌記者の今井柊二は、『ゴールドフィッシュ』という小説を読み寒気を覚えるほどの驚愕を覚える。 雨宮世夜という著者が書いた本の内容が、幼い頃に体験した記憶だったからだ。 覆面小説家である雨宮世夜の正体を探ろうとした矢先に封印していた過去の事件のことを知る者からの電話が…。 幼い...
週刊誌記者の今井柊二は、『ゴールドフィッシュ』という小説を読み寒気を覚えるほどの驚愕を覚える。 雨宮世夜という著者が書いた本の内容が、幼い頃に体験した記憶だったからだ。 覆面小説家である雨宮世夜の正体を探ろうとした矢先に封印していた過去の事件のことを知る者からの電話が…。 幼い頃、親に愛された記憶はなかった柊二には父親が違う歳の離れた兄と姉がいたが、兄が起こした事件で父が失踪し、しばらくして母も家に戻らなくなり、姉は事故で亡くなるという悲惨さを経験したが、伯母夫婦に引き取られて育てられた。 何故、今になって兄の事件のことを…誰がと思う気持ちと姉の事故のことも詳しく知らなかったこと、そして電話の意味…。 真相を探る為に故郷で過去を追うが、姉のことを知れば知るほど事故が疑わしくなり、また自分のことを探る誰かも追ってくる。 週刊誌記者であるが為に受ける苦悩の意味や加害者家族の辛さ、被害者遺族の憤りや絶望感など、計り知れない思いが溢れていた。
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誰も知らないはずの自分の過去が小説に書かれている? なんだかわくわくする始まり方だったけど読み進めていったら、被害者家族、加害者家族の感情の絡み合う重い内容になっていった。 だんだんと明らかになる過去、全体的に漂う不穏な感じ。 好みの作品でした。 一番ひどいのはネグレクトした両親。
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被害者と加害者。 その事件がもたらしたものは被害者が加害者となり、加害者が被害者となってしまった救いようの無い物語に心が揺さぶられる。 週刊誌記者の柊志が姉の死亡原因を調べる過程が遅々として進まないもどかしさが、最後の場面で氷解していく結末に深いため息を禁じ得なかった。 丁寧な物...
被害者と加害者。 その事件がもたらしたものは被害者が加害者となり、加害者が被害者となってしまった救いようの無い物語に心が揺さぶられる。 週刊誌記者の柊志が姉の死亡原因を調べる過程が遅々として進まないもどかしさが、最後の場面で氷解していく結末に深いため息を禁じ得なかった。 丁寧な物語の流れが静かに沁みる小説になっていた。
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