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銀河風帆走 創元日本SF叢書
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銀河風帆走 創元日本SF叢書

宮西建礼(著者)

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銀河風帆走 創元日本SF叢書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2024/08/22
JAN 9784488021047

銀河風帆走

¥1,870

商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2025/06/02

寡作のSF作家ということで、2013年の作品から最新の書き下ろしまで10年以上のスパンがある短編集。 解説にある「科学小説の初心が息づいている」といえのはそのとおりで、物語としての読みやすさもSFとしての歯応えもしっかりある。 高校生たちの青春SFから深宇宙を舞台にAGIを主役...

寡作のSF作家ということで、2013年の作品から最新の書き下ろしまで10年以上のスパンがある短編集。 解説にある「科学小説の初心が息づいている」といえのはそのとおりで、物語としての読みやすさもSFとしての歯応えもしっかりある。 高校生たちの青春SFから深宇宙を舞台にAGIを主役にしたものまで、物語の幅は広い。私は青春もののほうがよかった。 「冬にあらがう」という短編などは、終わり方が中途半端に思えて先が気になるくらい。むしろここからおもしろくなりそうな雰囲気を出しながら終わっていく。 ちなみにこの短編は2023年に書かれたものらしいが、いま現在(2025/6)話題となっている米騒動を予言したかのような一節があっておもしろい。

Posted by ブクログ

2025/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主に宇宙・天文系のハードSF短編集 短編集が出たのが2024年なので、とても寡作な作者だが、次の作品を楽しみにしたい。 表題作:2013年の創元SF短編賞受賞作品だが、古臭さは感じない。銀河を航行する宇宙船形態になった人類は太陽風にのって遺伝子情報を他の星系に運ぶ壮大な設定。宇宙船には人格があり、宇宙船通しがおしゃべりをするのがストーリーの根幹。 星海に没す:AI搭載の船のAIを破壊すべく人類が送った刺客との闘いをAI搭載の船の視点で描く。AIの進化も考えさせらるが、宇宙における敵との攻防も面白く読めた。 もしもぼくらが生まれていたら:隕石が地球に落ちるのを阻止する話を高校生の視点で描く。ヤルコフスキー効果という現象は勉強になった されど星は流れる:流星同時観測のはなし。天文クラブが好きな人はどうぞ 冬にあらがう:火山噴火で地球温度が下がり食糧不足になった日本で、合成食糧を量産する方法を考える高校生。硫酸法、酵素法、微生物糖化法、これだけ天文学よりもバイオの近未来SF.パーソナルAIのパインちゃんがかわいい。CHAT-GPTの受け答えに似ているので、近い将来にはパインちゃんは実用化されるかも。

Posted by ブクログ

2025/03/14

科学技術への信頼と、社会問題への憂いがビシバシ伝わってくる。高校生が主人公となる話であれ、深宇宙でAIが語り手となる話であれ、その志向は変わっていない。おそらくは小松左京のように、いま、自らが持つ知識体系を全力投球しようとするのがこの作者の物語作りに際して抱く誠実な態度なのだろう...

科学技術への信頼と、社会問題への憂いがビシバシ伝わってくる。高校生が主人公となる話であれ、深宇宙でAIが語り手となる話であれ、その志向は変わっていない。おそらくは小松左京のように、いま、自らが持つ知識体系を全力投球しようとするのがこの作者の物語作りに際して抱く誠実な態度なのだろう。どのページでも何らかの知識を投入しようとする思いが受け取れ、それは作者の問題意識の反映というだけでなく、読者の中に新たなハブを作り出そうとするかのようだ。ただ、そのせいかどの話も似た読み心地になっており、アイディアや結論以外で見ると似たり寄ったりな印象が無きにしもあらず。もっと抜け感や外連味がほしい。でもそれは私個人の好みなので大して重要ではないだろう。知恵を活かし、生き延びる道を模索し続ける姿を切実に、誠実に肯定しようとする筆致にはどうしようもなく胸打たれてしまうから。

Posted by ブクログ