商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2024/08/01 |
| JAN | 9784065367155 |
- 書籍
- 文庫
仕事
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仕事
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
未開、古代ギリシア、中世ヨーロッパ、近代ヨーロッパそれぞれの労働観をできるだけ共時的に切り取って提示した一冊。具に労働史を記述するのではなく、あくまでも労働観(本書では労働表象)を抽出することに注力しているから、コンパクトに収まっている。選ばれた対象が4つしかなく、ヨーロッパに偏...
未開、古代ギリシア、中世ヨーロッパ、近代ヨーロッパそれぞれの労働観をできるだけ共時的に切り取って提示した一冊。具に労働史を記述するのではなく、あくまでも労働観(本書では労働表象)を抽出することに注力しているから、コンパクトに収まっている。選ばれた対象が4つしかなく、ヨーロッパに偏っているけれども、現代の労働観を相対化するには十分な気もする。本書で述べられた労働観の変遷を簡潔に言うと、古代〜中世では、労働=必然性の連関に位置付けられた不自由なものであるため、労働は蔑視されていたが、近代では労働が肯定されるようになった。筆者は近代の労働肯定の行き過ぎに危惧を示しており、最後には、地球全体が労働者=奴隷であり、人間は一度も奴隷制を解体したことがない、という刺激的な主張で締められる。
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一昔前の西洋におけるキリスト教のように、今の私たちは“仕事”を絶対善と捉えているのではないでしょうか。 歴史的にはそれは決して当たり前なことではなく、むしろ特殊な時代であることを、今村仁司さんの『仕事』という本が教えてくれます。 1988年に書かれた本ですが、その視点は鋭く、...
一昔前の西洋におけるキリスト教のように、今の私たちは“仕事”を絶対善と捉えているのではないでしょうか。 歴史的にはそれは決して当たり前なことではなく、むしろ特殊な時代であることを、今村仁司さんの『仕事』という本が教えてくれます。 1988年に書かれた本ですが、その視点は鋭く、令和を生きる私たちにも深く刺さる内容です。 今村さんは、当時の社会を“回復不可能な「労働主義」の過剰展開”と述べています。経済だけでなく、政治や文化、学問さえもが労働に合流する。その流れは間違いなく現代にもつながっています。 そこから抜け出す鍵となるのは、「余暇(余裕)」と「遊戯性(遊び)」。 それでも忙しい日常を手放せない私たちは、一体どうしたらよいのか。 学問や文化、芸術を労働化することなく、一つのあり方として許容できる社会に向けて、 私は暮らしの中心に読書を据えて、その道を探り続けます。
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自分にとっては少し難しい内容だったが、労働の尊厳を殊更に主張し、労働社会を促進するという意味においては資本主義も社会主義も同じであるという視点がとても面白かった。古代に見られるような、人間が生きるために必要不可欠な仕事が蔑視されるという状況は、現代の倫理観では受け入れ難いが、今も...
自分にとっては少し難しい内容だったが、労働の尊厳を殊更に主張し、労働社会を促進するという意味においては資本主義も社会主義も同じであるという視点がとても面白かった。古代に見られるような、人間が生きるために必要不可欠な仕事が蔑視されるという状況は、現代の倫理観では受け入れ難いが、今もエッセンシャルワーカーこそ低賃金で働くことを余儀なくされ、見下されるという状況に重なりを感じる。自由で民主的とも表現されてしまうような古代ギリシア社会も、この労働の差別ゆえに奴隷制を必要としていたという事実を知ると、極一部の選ばれた市民だけが自由を謳歌していただけに過ぎない。そして万人が労働者となった現代は万人が労働の奴隷となった社会である。しかしこれから先AI搭載ロボットという奴隷を万人が手に入れられるようになれば、また古代の労働観に立ち返るという方法によって人間が労働から解放される時がくるのかなと想像した。
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