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アインシュタインの旅行日記 日本・パレスチナ・スペイン 草思社文庫
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アインシュタインの旅行日記 日本・パレスチナ・スペイン 草思社文庫

アルバート・アインシュタイン(著者), ゼエブ・ローゼンクランツ(編者), 畔上司(訳者)

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アインシュタインの旅行日記 日本・パレスチナ・スペイン 草思社文庫

1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社
発売年月日 2024/08/05
JAN 9784794227393

アインシュタインの旅行日記

¥1,320

商品レビュー

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2024/10/19

相対性理論発表後のアインシュタインが、全体旅程半年、約1.5ヶ月間の日本滞在を含む船旅を記録した貴重な日記です。 読了後の率直な印象としては、全体の構成と内容に不満が残ります。 まず、本書の構成ですが、全体398ページのうち手引として150ページもの歴史的背景や解説が冒頭にきま...

相対性理論発表後のアインシュタインが、全体旅程半年、約1.5ヶ月間の日本滞在を含む船旅を記録した貴重な日記です。 読了後の率直な印象としては、全体の構成と内容に不満が残ります。 まず、本書の構成ですが、全体398ページのうち手引として150ページもの歴史的背景や解説が冒頭にきます。 その後、100ページの旅日記(本編)、35ページのテキスト補遺(手紙やスピーチ原稿)、100ページの注釈・参考文献が続きます。 特に気になるのは、肝心の旅日記が全体の約1/4に過ぎない点です。 チューリヒ/ベルリンから日本への往復が描かれているため、実際に日本が取り上げられる部分は非常に限られています。 和訳書として出版されている以上、日本に特化した記述を期待していた読者も多かったはずで、その期待に応える内容には遠く及ばないです。 次に、旅日記自体の内容についてです。 本書の旅日記は、もともと公開を前提として書かれたものではなく、むしろアインシュタイン自身のメモに近いものです。 確かに、その時々の心情や旅の様子が断片的に綴られており、科学者としてのアインシュタインの素朴な一面を垣間見ることができる点は興味深いです。 しかし、日記というよりは、箇条書きのようなメモのため、ストーリー性や文体の統一感を期待して読むと、かなり物足りなさを感じます。 例えば、彼が日本に到着した際の感想も短い一言で済まされており、日本文化への深い洞察が期待される場面での描写の薄さが目立ちました。 また、150ページにわたる手引や解説は、文体としては読みやすく、アインシュタインの旅の背景を理解する上で重要な情報が含まれています。 しかし、これが旅日記の内容と直結しているわけではなく、解説が実際にどの場面を指しているのかが明確ではない点に戸惑いました。 解説の後に旅日記が続く構成では、読者はどうしても日記そのものを理解する手助けを期待しますが、そうした役割は果たされていません。 具体的には、アインシュタインがどの場所でどのような感情を抱いたのかを解説と関連付けて深堀りしてほしいところでした。 要望的には、各日記の群ごとに、解説を織り込んでもらいたかったです。そうすると、彼の心情や行動の意味や背景をより深く理解できたでしょう。 それでも、アインシュタインという歴史的偉人の未公開の日記が、こうして現代に届けられたこと自体には価値があります。 彼が科学者としてではなく、一個人として旅をし、感じたことを素直に書き留めたという点は、アインシュタインの人間性を垣間見る上で興味深いものです。 また、当時の日本や世界をどのように見ていたかという、彼独自の視点を知ることができるのは貴重な体験です。 彼が感じた日本を知ることができてとてもおもしろかったです。短期間と、少ない対人関係からよくここまで感じ取れたと思います。 さらに、未来を案じたり未来に必要なところにも言及している点が彼らしいといえます。そのため、文章量が充実していて、構成がわかりやすければなお良かったと感じます。

Posted by ブクログ

2024/09/05

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Posted by ブクログ

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