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家から5分の旅館に泊まる スタンド・ブックス
2,090円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 太田出版 |
| 発売年月日 | 2024/07/25 |
| JAN | 9784778319601 |
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家から5分の旅館に泊まる
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家から5分の旅館に泊まる
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商品レビュー
3.9
26件のお客様レビュー
スズキナオさんのスタンド・ブックスシリーズは、帯推薦人の顔ぶれからして幅が広い。 社会学者、作家、エッセイスト、ライター、写真家…。 あらゆる方面からリスペクトされるナオさんは、ごくごく普通の日常を生きる達人だ(それが私たちには難しいのだけど)。 お酒が入ると感傷的になるナオさ...
スズキナオさんのスタンド・ブックスシリーズは、帯推薦人の顔ぶれからして幅が広い。 社会学者、作家、エッセイスト、ライター、写真家…。 あらゆる方面からリスペクトされるナオさんは、ごくごく普通の日常を生きる達人だ(それが私たちには難しいのだけど)。 お酒が入ると感傷的になるナオさんが、最近はめっきり呑めなくなってきたという。それはそれは心配だ。 もしかしたらこのエッセイが過渡期になるかもしれない。お酒を抜きにしても、ナオさんには旅がある、湯がある、本がある。家庭のお小遣いで幸福を採掘する才は枯れる事はないだろう。
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温泉に入って、海中をのぞき、美味しいお酒を飲んで店を出たらこの空と海だ。今日の自分は恵まれている。こういう時間がたまにあって、自分はそれに支えられて生きている。ピンクとオレンジの間ぐらいの色合いの夕日が波に映っているのを見て、そう思う。 (P.162) 古いものが古いままに現...
温泉に入って、海中をのぞき、美味しいお酒を飲んで店を出たらこの空と海だ。今日の自分は恵まれている。こういう時間がたまにあって、自分はそれに支えられて生きている。ピンクとオレンジの間ぐらいの色合いの夕日が波に映っているのを見て、そう思う。 (P.162) 古いものが古いままに現役でいられるならそれはもちろん最高だけど、廃墟になってしまわずに、新しい用途に使われていくのも素晴らしいことに思える。 (P.171)
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能動的な旅。視点を変えれば、すべて名所になる 「なんでもない日常」なんて、ただの出来事の羅列でしかない。でも、捉え方ひとつで虚しさが楽しさに変わる。そう考えると、毎日はもっと自由で面白いものになるはずだ。 地元・堺の大浜公園周辺なんて、普段は風景の一部として見過ごしていた。...
能動的な旅。視点を変えれば、すべて名所になる 「なんでもない日常」なんて、ただの出来事の羅列でしかない。でも、捉え方ひとつで虚しさが楽しさに変わる。そう考えると、毎日はもっと自由で面白いものになるはずだ。 地元・堺の大浜公園周辺なんて、普段は風景の一部として見過ごしていた。でも、誰かの客観的な視点を通して見ると、急に輝いて見えるのが不思議だ。知らない土地の「プノンペン」や「湊潮湯」への興味も湧いてくる。 映画や旅というフックを使って、日常を別の角度から切り取ること。それだけで、世界はいくらでも広がる。 今はAIが「好きそうなもの」を勝手にレコメンドしてくれる便利な時代だ。でも、だからこそ「偶然の発見」に価値が生まれる。どこへ行くか分からない「サイコロ切符」みたいなガチャ要素に心が惹かれるのは、誰しもが予定調和に飽きているからだろう。 特にいいなと思ったのが、弘法大師の「同行二人」という概念だ。今そこにいない誰かを想いながら体験を重ねる。そうやってイメージを共有すれば、1人であっても1人ではない。忘れられない限り、その人は確かに存在している。この感覚があれば、ふらっと一人で飲む時間さえも、とても贅沢なものに思えてくる。 どこで、誰と、何を、どう飲むか。酒の愉しみ方を最大限に引き出すためのロジカルな思考も、大人の遊びとして深みがある。 周りの人が「古い」「面倒くさい」と見向きもしないことに夢中になれる自分だけの趣味は、意味を自分で創り出せるブルーオーシャンみたいなものだ。結局、本当の贅沢は自分自身の考え方次第なんだと思う。 地域の文化であれ、日々の些細な出来事であれ、それを価値ある資源にできるかどうかは、受け取る側の感性にかかっている。発信者ばかりに頼るのではなく、自分たちで面白がり、意味を創り出すこと。 一人であって、一人じゃない。そんなふうに、日常のあちこちに喜びを見つけていくのが、人生を最高に楽しむコツなんだと改めて感じた。
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