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The Last Chef 熊の料理人(1) ヤングキングC
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The Last Chef 熊の料理人(1) ヤングキングC

尼来つぐ(著者), 佐々木善章(原作)

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The Last Chef 熊の料理人(1) ヤングキングC

759

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 少年画報社
発売年月日 2024/07/29
JAN 9784785977160

The Last Chef 熊の料理人(1)

¥759

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2024/08/25
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表紙のインパクトが、めっちゃ凄いッッ 当たり前の話だが、人は食べなきゃ生きていけない。幸せの形も人それぞれではあるにしろ、美味しいモノを食べられた時、ほとんどの人が「あぁ、幸せだなぁ」と感じるんじゃあるまいか。 だからこそ、昔から食漫画ってジャンルが確立され、作者の個性が光った質の高い、そして、何より、読み手に「美味しそう」、「これが食べたい」と思わせるモノだけが人気を得られる。 美少女たちが勢いのある旨味によって脱衣し、セクシーな姿を見せてくれたり、タヌキや深海魚と言ったマニアックな食材を調理したり、過去や異世界に転移して料理をする、など色々な食漫画がある。 ゆえに、今や、よほどのモノじゃないと、漫画読みの目に留まる事が出来ない訳だが、この『The Last Chef 熊の料理人』は最初に書いた通り、表紙のインパクトがとんでもない。 正直、私は最初、悪神と封印されていた熊のバケモノが、バカのやらかしで世に放たれ、自分の縄張りに無警戒かつおふざけで足を踏み入れたパリピを“調理”して食べる、そんなヤバい感じの内容かな、と表紙で思ってしまった。 グロ系の表現が、私は大丈夫な方なので、例え、そういう作品でも読めるかな、と思い、自分の直感に従って購入した、この(1)を。 まぁ、実際、中身を読んでみると、主人公ならぬ主熊公が熊が料理人をやってるって基本的な設定は突飛であるにしろ、ストーリーは困っている人を救う感じのハートフルなものだし、何より、登場する料理が美味しそうって言う、食漫画で最も大事なトコを、しっかり押さえてくれている。また、熊の特性を、しっかりと活かしているのも評価できる点だ。つまり、私にとって、この『The Last Chef 熊の料理人』は大当たりだった。 私は、食漫画を読むと、「あー、これ、ドラマ化して欲しいわぁ」と思っちゃうタイプなんだが、さすがに、これは難しいか? でも、今はCGなどの技術も発展している訳だし、やろうと思えばやれるかも? どの回も面白かったが、個人的に、この作品はイイモノと強く感じたのは、主熊公の元さんが見た目通りの雄々しいカッコ良さを魅せてくれた第零話「熊井元五郎と悪魔のハンバーグ」だ。食漫画に限らず、初っ端の話から読み手のハートを掴むのは大事。しかも、メニューが老若男女大好きなハンバーグってのも、わかってるぅ、と思った。 この台詞を引用に選んだのは、シンプルにグッと来たので。 元さんの、美味しい料理を提供した人間に向けた台詞は、どれもカッコ良かったが、これは特に、私の胸に響いた。 全員がそうではないだろうけど、好きな事を突き詰めようとしたら、やはり、まずは、憧れの存在を真似る事からスタートするんじゃないだろうか? 最初は、ただ真似るだけでも、実力が低いので大変だけど、次第にそれが苦じゃなくなる。 これは模倣を繰り返した事が努力となり、実力が上がると同時に、自分だけのスタイルが出来上がってきている証拠だ。 自分だけのスタイルから生み出したなら、それは本物だ。 であれば、模倣から始めるのは、決して、恥ずかしい事ではないのだ。 恥とすべきは、模倣ではなく、中途半端な所で諦めた時と、他人が努力して生み出したモノを盗んで、自分の作品として発表した時だ。 いや、でも、知らなかった、天津飯は日本生まれだったのか。 私もまだまだ、知らない事がたくさんある。 新しい知識を得られる、だから、漫画を読むのは止められない。 「そう・・・天津飯は中華料理の“模倣”から始まって、今では、堂々と“本物”と肩を並べている」 「!」 「“模倣”でも突き詰めれば、本物になれるのでは?」 (ボクの小説はボクが好きな小説の模倣・・・だけど・・・好きな気持ちを・・・もっと突き詰めて・・・!(by熊井元五郎、佐倉洋一) もう一つ、この台詞もまた、上記のモノに負けないくらい、元さんの真っ直ぐな生き様がしっかりと出ている。 最高の傾奇者である前田慶次も言っているが、自由とは野垂れ死にと表裏一体だ。 自由を正しい意味で知っているからこそ、慶次や元さんは、自分を型に嵌めない生き方を貫いている。 自由に生きたいのなら、自分がやると決めた事は自分で責任を取る、その覚悟がちゃんと持たなきゃいけない。 そこまで腹を据わらせられないのに、自分は自由に生きるんだから、他人に口出しされたくない、とのたまう奴が多いよなぁ。 「驚いたかい?スイーツは自由だろう?美味しくするためなら、何を入れたっていい。いくらでも、自由に出来るんだ。君も同じだ。いくらでも、自由に飛んでいける!だが、自由は厳しい!いや・・・どう生きようと、不安はついて来る・・・その上で、どう生きるか、自分で決めるんだ」(by熊井元五郎)

Posted by ブクログ

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