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屍者の凱旋 異形コレクション 57 光文社文庫
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屍者の凱旋 異形コレクション 57 光文社文庫

アンソロジー(著者), 上田早夕里(著者), 織守きょうや(著者), 黒木あるじ(著者), 芦花公園(著者), 斜線堂有紀(著者), 篠たまき(著者), 平山夢明(著者), 井上雅彦(監修)

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屍者の凱旋 異形コレクション 57 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2024/06/11
JAN 9784334103415

屍者の凱旋

¥1,320

商品レビュー

3.9

12件のお客様レビュー

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2025/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生ける屍=ゾンビ…と一くくりにはできないようだ。 いわゆる古典的なゾンビパニックものはなく、どれも工夫がなされている。個人的な話のほかは、いずれもシステムとしてゾンビ化を描いているのが、コロナ禍を経た今流だろうか。

Posted by ブクログ

2025/10/21

異形コレクションアンソロジーLVII 墓地から這い出るもの、闇を彷徨い、群れ集うもの……。多種多様なゾンビが跋扈する世界。 生ける屍を巡る15篇。 ゾンビをテーマにしたアンソロジー。 一言でゾンビと言っても、ホラーからSF、ファンタジー。いわゆる一般的に想像する動く死体という...

異形コレクションアンソロジーLVII 墓地から這い出るもの、闇を彷徨い、群れ集うもの……。多種多様なゾンビが跋扈する世界。 生ける屍を巡る15篇。 ゾンビをテーマにしたアンソロジー。 一言でゾンビと言っても、ホラーからSF、ファンタジー。いわゆる一般的に想像する動く死体というグロテスクなものから、死者との恋や近しい人を亡くした喪失感を描いたもの、ゾンビになった後の自我を描いたもの、ゾンビの存在する世界での人間の醜さを描いたものなど千差万別、15話それぞれの「生きる屍」の物語を楽しめます。 どれも外れなく面白い。 印象的だった話をいくつか紹介。 『ESのフラグメンツ』空木春宵 実験的なページ構成で紡がれるゾンビ(作中ではフラヌーズ)の少女の話。 ゴスロリ姿でふわふわ街を歩く少女の姿は、ゾンビ小説と思えないくらい退廃的で甘美で美しい。ラストシーンもとても好き。 『ゾンビはなぜ笑う』上田早夕里 ゾンビ(作中では異種)になるメカニズム、ゾンビから見た周囲の認知などの描き方が好きです。悲しいけど優しい、どこか幸せな話な気もする。 『肉霊芝』斜線堂有紀 肉の森のグロテスクな描写、都合のいいように改変されていく記憶と歴史に、人間の弱さが見えて好きです。

Posted by ブクログ

2025/04/22

ホラーアンソロジー。 近代ホラーの三大モンスターの一つゾンビ。 映画やドラマで多く取り上げられ、ルールも設定も多種多様になった分ホラーにまとめるのは難しいのではと感じる。 凱旋がテーマだからか、すでにゾンビが一般化した世界の話が多くあるように思える。 好きなのは、 篠たまきの粒の...

ホラーアンソロジー。 近代ホラーの三大モンスターの一つゾンビ。 映画やドラマで多く取り上げられ、ルールも設定も多種多様になった分ホラーにまとめるのは難しいのではと感じる。 凱旋がテーマだからか、すでにゾンビが一般化した世界の話が多くあるように思える。 好きなのは、 篠たまきの粒の祈り、ゾンビ側の目線の話ではあるけれど、肉体の復活と記憶の復活にラグがあることで生まれる物語。イザナギとイザナミもこんな感じだったのかしらと。 井上雅彦のアンティーク達は人形の描写が好き。 斜線道有紀の肉霊芝も好き。この作家の痛みの描写は美しさもあるからぐろくても読めてしまう。物語の意味や立場の入れ替わりはある者だけれど、この入れ替わりは後悔というより呪いの一部にさえ思える。

Posted by ブクログ