商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル/集英社 |
| 発売年月日 | 2024/06/07 |
| JAN | 9784797681420 |
- 書籍
- 新書
人類1万年の歩みに学ぶ 平和道
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人類1万年の歩みに学ぶ 平和道
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
戦争と平和についてちゃんと考えたい人のための本
[1]
「寝転がって読める平和の本」なんて初めて見たよ。
「平和について考えよう」となると、カントの『永久平和のために』みたいに、いきなり難しい所から入り、背筋を正して読む事を強制される「うひゃあ」系か、さもなきゃ使命感が過ぎて暑苦しい「正義の押し売り」または...
[1]
「寝転がって読める平和の本」なんて初めて見たよ。
「平和について考えよう」となると、カントの『永久平和のために』みたいに、いきなり難しい所から入り、背筋を正して読む事を強制される「うひゃあ」系か、さもなきゃ使命感が過ぎて暑苦しい「正義の押し売り」または「平和の宣教師」系か、どっちかだもんなあ。
本書のことは、池上彰や関口宏の時事解説・歴史解説番組みたいな知的エンターテインメントと捉えるべきだろう。
ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』みたいな雰囲気も漂う。
(もっとも著者はハラリが嫌いみたいだが。本書、342-344ページ参照)
語学が著者の武器になっているのは間違いない。スペイン語でもイタリア語でも正則アラビア語でも、何でもホイホイだ。英語、フランス語なんて言うに及ばずだろう。
ドイツの作家エルンスト・ユンガーを「邦訳と英訳でしか読んだことがない」(本書、234ページ)と書いているから、ドイツ語には余り目を向けなかったのかもしれないが。
公開されたプロフィールによると、著者はアカデミズムの圏外で生きて来た人らしい。
こう言う人は、本を読めば読むほど「雑学キング」になる。「教養オバケ」になる。スノッブ(知的俗物)に成る。それが通り相場だ。
ところが、著者は違う。
(著者の本を手に取るのはこれが初めてなので、即断はできないのだが)この人には持続する志がある。
何か芯のような物があって、その追求に生涯を捧げて来た人だ。
そうでなければ、本書のような体系的かつイッポン筋の通った本は書けない。
「原稿そのものの執筆期間は合わせて半年もなかったろうと思うが、内容の蓄積と熟成には二○年くらいかかっているだろう」(本書、369ページ)との事だ。
確かに、ちょっとやそっとの資料調べで、これほど内容の濃い本は書けない。
長い間、温めて来たテーマの、いわば「お蔵出し」だったんだろう。
[2]
そうは言いつつ、本書は案外、マーケティング的に面白い所を突いて来たのではないか。
そのうち『3時間で分かる平和学入門』とか『見るだけで分かる世界の平和』と言ったムック本が出始めるのではなかろうか。
少々失礼かもしれないが、本書は『サルでも分かる平和入門』式のインスタント本をチャチャッとでっち上げる際の良きタネ本になると思う。
混ぜ物のない濃縮ジュースより、水で薄めたバチもんの方が良く売れるのは、商売と言う物が持っている本質的な矛盾である。
「マーケティングは魔の学問だ」と言い替えてもよい。
[3]
話を戻すが、私たち日本人の心の奥底に、戦争への不安=平和へ希求は秘かに芽生えつつあるのではないか。
「あって当然」と思っていた世界平和が、なんだかアヤしい方向に向かいつつあるのだから。
「局地紛争」はアフリカや中東だけの話じゃなくなった。
地政学的に微妙なエリアでは、いつ暴力沙汰が発生しても、おかしくない。そんな世の中になりつつあるのではないか。
そんな漠とした不安が、拡がり始めるかもしれないから。このニッポンでも。
[4]
そういう時こそ「知は力なり」だ。
一例を挙げれば、本書・第二章でラモン・リュイ(1232年頃-1315年)なる「元祖・多文化共生主義者」を長々と紹介しているのは「相互理解と寛容こそ平和の大前提」と訴えたいからだろう。
本書が啓蒙的な意義を果たしてくれる事を強く望む。
[5]
「本書は核開発の話でおしまいなのか」と思っていたら、それはそれは物凄い、スーパーストロングなラスボスが出て来た。
その名は、ここでは明かせないなあ。
「それは読んでのお楽しみ」と言うことで。
生駒山
平和を探究してきた古今東西の作家、哲学者、思想家、科学者などの事例を丹念に積み上げながら、平和であるために何が必要なのかを炙り出していく。作者は一介のフリーライターだが、その知識の広さと深さにただただ脱帽するしかない。分野横断的な知識の旅は、学者などではなくこの作者でないと書けな...
平和を探究してきた古今東西の作家、哲学者、思想家、科学者などの事例を丹念に積み上げながら、平和であるために何が必要なのかを炙り出していく。作者は一介のフリーライターだが、その知識の広さと深さにただただ脱帽するしかない。分野横断的な知識の旅は、学者などではなくこの作者でないと書けない内容に思える。世界の見方の解像度が上がる書。ぜひ、オススメしたい
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