商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2024/05/02 |
JAN | 9784198658182 |
- 書籍
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贋品
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贋品
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商品レビュー
3.5
9件のお客様レビュー
ピカソの名作の贋作作りに奔走する3人組。3Dなど、現代のアイテムを駆使しながらも当時の膠やキャンバス生地にこだわる点がリアル。3人に魅力がないし、特に主人公の佐村のキャラに不満が溜まった。スピード感があっただけが良かった。
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最新の3Dプリンターと各種科学解析を駆使して作る最新の贋作の話は興味深かったが、肝心の登場人物に誰一人魅力的な人物がいないせいで読んでいて辛くなってくる。ネタが類を見ないだけに少し残念な読後感だった。
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40億円?! ピカソの名作アルルカンの贋作づくりは成功するのか… スピード感抜群の犯罪小説 #贋品 ■あらすじ 主人公の青年佐村は、かつて父と知り合いだった画家の山井に贋作づくりに誘われる。ピカソの名作アルルカンの贋作を作成し、闇売買で40億円を稼ぐというのだ。 しかしその道...
40億円?! ピカソの名作アルルカンの贋作づくりは成功するのか… スピード感抜群の犯罪小説 #贋品 ■あらすじ 主人公の青年佐村は、かつて父と知り合いだった画家の山井に贋作づくりに誘われる。ピカソの名作アルルカンの贋作を作成し、闇売買で40億円を稼ぐというのだ。 しかしその道のりは険しく、資金集め、データ収集、材料集め、交渉など様々な困難が待ち受けている。しかも次々と追手が迫り、仲間たちも次第に… ■きっと読みたくなるレビュー いやー、興味深い作品でした。絵画の贋作を作る犯罪小説なんですが、現代のニセモノづくりってこんなにも徹底的なんですね。 今や絵描きが偽物を描くんじゃなくて、3Dプリンターが描くんですね。びっくりです、ハイテクだなぁ。しかも材料も当時の年代にあるものを使う。キャンバス、木枠、絵具、膠などはもちろん、釘一本の錆び具合まで超念入りなんです。どこまでリアルな話かは不明ですけど、犯罪の世界も日進月歩でビビった。 また本作は単に贋作を作るだけの話ではなく、想定外な出来事から彼らは逃げ惑うことになる。まぁ次から次へとストーリーが展開されて、プロットづくりが上手いなんですよ。ただ豊かな表現が少な目ではあるんだけど、しかしその分スピーディーで面白いんです。 さらに推したいのは、登場人物たちの関係性です。決して仲良しではない、常に疑心暗鬼な結びつき。それでも中盤以降に明かされる過去の繋がり見え始めると、読み手としても感情移入してしまうですよね。 特にこの命を懸けたプロジェクト、同志としての支え合いが徐々に絆に変わっていく。最後の最後まで、誰も彼も何も信用できないんだけど、贋作づくりに懸ける魂だけは熱く繋がっている。決して真似したいなんては思わないけど、ここまでやりきる根性は見上げたものです。 登場人物では女中国人の文紅がシブかった!最後の最後までクール。いやーでも決して関わりたくないんだけど謎めいた女性には惹かれちゃいますよね。精魂を注いだ贋作づくり犯罪小説、サスペンスっぷりもたっぷりな作品でした! ■ぜっさん推しポイント かつてお金に困った知り合いがいたんですが、彼が宝くじを当てるために、並々ならぬ努力をしていたのを思い出しました。当選が出た販売所で買い、神社にお参りに行き、金運アップのプロに祈願を依頼する。合理的な人には考えられない行動なんですが、本人は真剣そのものなんですよ。 本作においても、この信じることの純粋さと恐ろしさが描かれている。まさしく美と狂気は表裏一体。決して真似できないニセモノづくり&犯罪体験をさせていただくことができました。
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