中世の騎士の日常生活 訓練、装備、戦術から騎士道文化までの実践非公式マニュアル

マイケル・プレストウィッチ(著者), 大槻敦子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 原書房
• 発売年月日: 2024/04/23
• JAN: 9784562074105

商品レビュー

2024/08/20

当時の目線で、若者向け？に書いた騎士マニュアルという体裁。

騎士になるには。
騎士の生活。
建前と、本音と、現実と理想。

非常に軽い感じで筆が進む。奥行きはないな。

印象としては、騎士のゲーム感。
騎士同士は、戦いも掠奪もゲームなんか。
なんのために騎士になって、なんのために戦うのか、マニュアルだからはっきり書いてないのか、当たり前すぎるから書いてないのか。

世俗くさいところと、ガチに神のためという欺瞞と。

農奴とか、いわゆるパンピーは、そのルール外。同じ人間ではない。掠奪虐殺なんでもあり。
これあれかあ、西洋野郎の、それ以外の地域に対する感覚がこれかあ。

武士とは全く違う。
やっと彼らは、野蛮人から日本の水準に近づいて来ただけだと、よく分かる。

軽い本なのだが、ちょっと色々考えるところはあった。

2024/06/27

騎士は防具を切るのに一苦労して従者がいないとお話にならないそうです。
落馬した時に再度乗られるように従者が戦場を追随するそうだ。
捕虜になると金で解放されるそうで、イメージしたものと大分違います。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/503437101.html

2024/05/27

15世紀に作られたという体で書かれた騎士マニュアル本。

騎士になる。騎士団に入る。有名になる。戦争へ行く。騎士らしく女性に忠誠を誓う。妻を得る。略奪する。身代金を取る。死後を考える。

世知辛い。

資料にはいいかもしれない。
本の楽しみとしては奥行きが足りないが、難なく読み通せるということはマニュアルとしては優れているということになる。