商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ハーパーコリンズ・ジャパン |
発売年月日 | 2024/04/18 |
JAN | 9784596776006 |
- 書籍
- 文庫
ミステリーしか読みません
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ミステリーしか読みません
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
始めがとても嫌な展開。多分誰もが嫌いな主人公のミランダ。最後は面白いと、皆さんの感想で頑張って読み終えた。うーん、沢山の感想を聞きたい。
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小さな街のドタバタ劇団、かつて一世風靡していた女優が再起をはかるも… #ミステリーしか読みません ■あらすじ かつて一世風靡していた女優ミランダ、現在は仕事がなくエージェントにも見放されている。そんな彼女に別居中の夫から連絡がくる、彼は脚本家で以前ペアを組んでヒットドラマを生み...
小さな街のドタバタ劇団、かつて一世風靡していた女優が再起をはかるも… #ミステリーしか読みません ■あらすじ かつて一世風靡していた女優ミランダ、現在は仕事がなくエージェントにも見放されている。そんな彼女に別居中の夫から連絡がくる、彼は脚本家で以前ペアを組んでヒットドラマを生み出していたのだ。再度ペアを組むために彼の街に訪れるも説得できず、アマチュア劇団に参加することになってしまう。その後、その劇団で事件が発生してしまうのだが… ■きっと読みたくなるレビュー ミステリーを題材にして、おもいっきり遊びましたね。ユーモアと人間味が強みの一冊です。 本作の読みどころは何と言っても、主人公のミランダ。まー序盤は、なんじゃこの女って感じのイヤな奴なんですよ。かつては有名女優だったか知らないがどんだけ自分中心でプライドが高いんだと。全く感情移入できなさそうで心配だったのですが、読み進めていくと案外憎めない奴であることが分かってくる。 自分に正直で一本筋が通った人間ってのは、案外可愛げがあるし、人たらしだったりしますよね。政治家で良い見るタイプで、その人の資質かもしれない。 また他の登場人物も素晴らしいんですよ。夫のエドガーもまさに芸術家タイプ、自分が決めた使命、運命にはとことん正直な奴ね。私には全く理解できないんだけど、やたら美人にモテるんだよなー(ひがみ)。 このスモールタウンに住む人々も、一癖も二癖もあって変な奴ばっかり。ミランダの出ていたドラマのファン、コージーミステリーマニアの書店員、元スパイ疑惑のある裏方、やたらスキャンダルを狙う新聞記者、金持ちで街を牛耳る不動産屋などなど。こんな人たちがみんなで演劇やるっつーんだから、そりゃ滅茶苦茶になるわ。 でもでも、それがこの小さな町のコミュニティになっているというのはよくわかります。地域に根付いているイベントやお祭りみたいなのって、住んでる人々を活性化させるんですよねー。まぁうまく機能すればの話ですけど… そんな地域社会にミランダが入り込んでいくのですが、これが人と人との繋がりに化学変化が起きて笑えるんです。序盤はただのイヤな奴だったはずのミランダが、どんどん巻き込まれていく様子がコミカルでニヤニヤしちゃうの。 さて肝心の事件、そして謎解きです。これミステリーだったよね…と思うほど、後半にやってきます。なかなかの展開だったし、犯人と動機もヤラレタ感がありました。納得できるかは人それぞれですが、探偵役はビシっと決まっててカッコ良かった! ラストはこれまで読んできた物語をしっかりと〆てくれて、文字どおりの大円団。気持ちのいい読後感にあふれて心が満たされましたね~ ■ぜっさん推しポイント 性格が可愛い人って、どんな人でしょうか。 ・ポジティブで弱音や愚痴を言わない ・何事にも素直で自然体 ・いつも笑顔で天真爛漫 この物語に出てくる人は、みんな可愛いんですよ。もちろん憎たらしい一面もあるんですが、決して狡猾だったり、乱暴だったりするではなく、ただただ自然体なんです。 人生を楽しもう、自分が望むように生きよう、愛している人に尽くそうといった、人間が本能的に求めるものを、素直にイキイキと持ち合わせている人たち。ちょっと憧れちゃいますよね。元気になる薬をもらえたような物語でした。
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イタい、くさいの出だし。しかし、最後の大団円のころには涙。暖かく満ち足りた気持ちになれた。「死人が出るのに”コージー”はないでしょ」という疑問を払拭してくれた。はい、コージーでした。 タイトルに惹かれて読むことにした自分は間違っていたのか。前編500ページ余りはあまりにも長い。自...
イタい、くさいの出だし。しかし、最後の大団円のころには涙。暖かく満ち足りた気持ちになれた。「死人が出るのに”コージー”はないでしょ」という疑問を払拭してくれた。はい、コージーでした。 タイトルに惹かれて読むことにした自分は間違っていたのか。前編500ページ余りはあまりにも長い。自分の選択を否定したくなくて読み進めたものの、半分読んでも、人が死なない。けれども、殺人事件のカウントダウンが入る。そうなると読むのをやめる気にはならないもの。 登場する人物はことごとく調子外れで、「それって面白いの?」とウンザリさせられまくったのだが、最後はその人物たちの調子外れに心温まる想いがあふれた。辛抱強く読んだ価値はあった。 自分は、普段ミステリーを読むときに、犯人当てはがんばらず、話の流れに身を任せるタイプ。だけど、これについては犯人はこの人でしょと推測させられた。考えさせられずにはおかない構成、ミスリードさせられる仕掛けになっていた。 本編とは関係がないが、私の英語、アメリカ文化の師匠がファーガソンというファミリーネームで、その人が奇しくも「アメリカ人にイアンはいない」と言っていた。これを読むにあたり、アメリカの小説を避けることにしている自分はそれを思い出し、作者の1人が「イアン」だから大丈夫と考えた。確かに狭義のアメリカ人(アメリカ合衆国の人)ではなかったが、アメリカ大陸の人、広い意味ではアメリカ人である…カナダ人だった。 その人もある登場人物と同様、ネイティブアメリカンの血を引いていると言っていた。青い瞳でその他白人らしいルックスで全然そうは見えなかったけど。 アメリカ合衆国オレゴン州の小さな町ハッピーロックが舞台。アメリカ人が描かれている。
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