商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポエムピース |
発売年月日 | 2024/04/16 |
JAN | 9784908827853 |
- 書籍
- 児童書
ハゲタカの旅
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ハゲタカの旅
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商品レビュー
4
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動物園の檻の中で飼育されているハゲワシのお母さんが、子どもには広い世界を見せてやりたい、と檻の外で暮らすコウノトリのおばさんに卵を託すところから物語が始まります。やがて生まれてきた息子のハゲワシ(主人公)は、苦労をしながら広い世界を旅して多くのものを目にして成長します。動物園に帰ってきて、檻の外から母に広い世界を語って聞かせるうち、同じ檻の中で聞いていた若いハゲワシと恋に落ちるのですが、成鳥である彼女は檻を出られません。やがて彼女は檻の中で卵を産んで、その卵を主人公に託し、主人公は卵を温め孵します。生まれたハゲワシは外の広い世界へ旅立ち、もう若くはなくなった主人公は、動物園の檻のそば、母と、愛したハゲワシのそばで暮らすのでした。 旅に出たいけど出られない 大好きな人のそばにいたいけどいられない そんなみんなへ。 という献辞にあるように、生みの親のもとで暮らせない子どもたち、生んだ子どもを育てられない親たちに向けて書かれた本かなと思いました。世界中で起こっている紛争と、それによって生まれた国を離れた子どもや、親と離れて暮らさなければならない子どもたちのことが思い浮かびます。また、檻の中で妊娠した子を、愛した人に託すというところも絵本ではあまり描かれないことですが、血縁よりも濃いものがあるということを示すディティールだと思います。なかなか代わりのない本ではないでしょうか。
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