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義とされた罪人の手記と告白 白水Uブックス海外小説永遠の本棚
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義とされた罪人の手記と告白 白水Uブックス海外小説永遠の本棚

ジェイムズ・ホッグ(著者), 高橋和久(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2024/03/29
JAN 9784560072523

義とされた罪人の手記と告白

¥2,530

商品レビュー

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2024/04/23

ジッドのエッセイやバタイユの論考で再評価されたという触れ込みに心惹かれてゴシック小説なるものを初めて買ってみた。 両親、兄弟間の確執から殺人へとつながる事件の顛末を編者の客観的視点から語るパートと罪人自身の主観から語るパートに分かれる。 宗教的偏見に捉われない父・兄に対して教...

ジッドのエッセイやバタイユの論考で再評価されたという触れ込みに心惹かれてゴシック小説なるものを初めて買ってみた。 両親、兄弟間の確執から殺人へとつながる事件の顛末を編者の客観的視点から語るパートと罪人自身の主観から語るパートに分かれる。 宗教的偏見に捉われない父・兄に対して教義を徹底する母・弟。 編者パートでは陽キャ兄の生活が陰キャ弟によるストーキングを境に破壊されていく様が、罪人パートに入ると弟がある友人との出会いをきっかけにいかにして悪魔的な所業を重ねるに至ったのかが描かれる。 弟の出会った友人の正体が本書の解釈の難しさだと思うのだが、私は弟の精神が生み出した化け物が具現化されたものと考えたい。 途中何度も友人に反抗し逃げ出すが、いつも居場所を見つけられ最後には自分の都合に合わせて教義をねじ曲げ行動に移してしまう。 心のなかでずっと葛藤していたものの、最終的には自分自身で作り出した悪魔に支配されてしまったのではないか。 宗教や精神医学に明るい人が読めばまた異なった視点があるかもしれない。

Posted by ブクログ

2024/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゴシック小説とは、18世紀末から19世紀初頭にかけて流行した神秘的、幻想的な小説でゴシック・ロマンスとも呼ばれるとのこと。これまでほとんど読んでない世界だが、今回は掉尾を飾る名作と銘打たれた本の復刊ということで、読んでみた。 キリスト教の研究者用の引用注記の多さには気になったし、区切り無しの告白も読むのに時間がかかったが、とはいっても読み進めてしまう面白さがある。編者の視点と罪人の告白という二重構成のなか、兄弟殺しの裏側に潜む悪魔的な存在とは何かというのが読みどころだった。良い読書の機会だったと思う。

Posted by ブクログ

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