商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 太田出版 |
発売年月日 | 2024/03/26 |
JAN | 9784778319243 |
- 書籍
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就活闘争20XX
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就活闘争20XX
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マネの絵画『マクシミリアン皇帝の処刑』一枚にこの小説の核たる部分は表象されている。厳密に言えばその絵の元ネタとされるゴヤ『1808年、5月3日』との二重写し──つまり『1808年、5月3日』を出発点として『マクシミリアン皇帝の処刑』が作られる、という経過と着地にこそこの小説じたい...
マネの絵画『マクシミリアン皇帝の処刑』一枚にこの小説の核たる部分は表象されている。厳密に言えばその絵の元ネタとされるゴヤ『1808年、5月3日』との二重写し──つまり『1808年、5月3日』を出発点として『マクシミリアン皇帝の処刑』が作られる、という経過と着地にこそこの小説じたいの竜骨があるのではないか。聖徒の処刑を描かれた『1808年、〜』から、皇帝への革命行為の描かれる『マクシミリアン〜』への変遷は、小説内容に添えば革命的な行為の描写に映るが、しかしどちらの絵もが同じ構図であるように/もしくは小説で語られる人間の本質的なモチベーションにあるようにして、それらには他者への恐怖と暴力行使が通底している。
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現代の就活は自分達の時とは別物である。会社に入って来た若者に聞くとそう思う。しかし、それで優秀な人材を獲得できるようになったかと言えばそうでもなく、なんか同種類の量産型人間(社長の発言を一斉にメモるような)が多数いる会社になったような…。 近未来の日本で、京大生でも意識低い系の太...
現代の就活は自分達の時とは別物である。会社に入って来た若者に聞くとそう思う。しかし、それで優秀な人材を獲得できるようになったかと言えばそうでもなく、なんか同種類の量産型人間(社長の発言を一斉にメモるような)が多数いる会社になったような…。 近未来の日本で、京大生でも意識低い系の太田が国内最高峰企業のℤ社に入社すべく奮闘する話。 この国は本当に将来正にこんな感じになりかねない危うさがある。 GoogleやMicrosoftに入社するにはどんな就活をするのか見当もつかないが、今の日本で行われているのとは(表面上は似ていても)大きく異なるのでは? このふざけた話から、人間の本質を炙り出すのは著者ならでは。 ”人間は自らの不安に耐え切れず、絶対的価値の虚構にすがる。信じられる虚構なしに生きていくことが出来ない。” サピエンス全史によれば人類の中でホモサピエンスだけが信じられる虚構を考え出すことが出来た為、唯一これだけ繁殖できたという。それならばもうこの生き方を続けていくしかないのだろう。
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SNSでこの本を発見した時は、もうかなり驚きました。 インパクトのある表紙・題名・あらすじを見た時は、直ぐに買い一気に読みました。 就職活動と言う名の地獄のデスゲームは、凄く読みやすいし色々と驚愕しました。
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