商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2024/03/22 |
JAN | 9784004320111 |
- 書籍
- 新書
魔女狩りのヨーロッパ史
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魔女狩りのヨーロッパ史
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商品レビュー
4.1
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残酷無比な「魔女狩り」の教訓は現代でも変わらず……。ヨーロッパの中世から近世への変遷期に吹き荒れた「魔女狩り」を考察した一冊です。 <こんな方にオススメ> (1)「魔女」や「魔女狩り」に興味がある (2)魔女裁判の具体的な進行について事例をもとに知りたい (3)ヨーロッパの中...
残酷無比な「魔女狩り」の教訓は現代でも変わらず……。ヨーロッパの中世から近世への変遷期に吹き荒れた「魔女狩り」を考察した一冊です。 <こんな方にオススメ> (1)「魔女」や「魔女狩り」に興味がある (2)魔女裁判の具体的な進行について事例をもとに知りたい (3)ヨーロッパの中世から近世への移行期に興味がある <概要> 「魔女」と「魔女狩り」それ自体そしてその事象を通じてヨーロッパの中世から近世への過渡的時代の社会情勢と歴史を読み解くことをテーマとしているかと思われます。 全体は八章構成となっています。大きく言いますと3つに分けられると思います。 第1に、第1章から第3章までで「魔女」の定義そして「魔女狩り」(魔女裁判)の構造が解説されています。 第2に、第4章から第6章までで「魔女狩り」の3つの要素(悪魔学者・サバト・女性以外の魔女)に焦点を当ててさらに深く考察しています。 第3に、第7章と第8章で「魔女狩り」の発生(背景と理由)そしてその終焉について歴史的プロセスを分析しています。 そのほか詳細等は別途、note『読書感想:歴史』に掲載しております。よかったら併せてご覧ください。 https://note.com/rekishi_info/n/n4de3eb8cb141?from=notice (2024年11月5日 上町嵩広)
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現代の感覚からすると存在が考えられない魔女だが、中世ヨーロッパでは魔女狩りと称して多くの老齢の女性、男性(妖術師)も該当したようだが、処刑されている.悪魔を中心とする魔女集会をサバトを呼んで、それに参加したことが重要な証拠としてカウントされた由.ただ、参加者が現行犯逮捕されたこと...
現代の感覚からすると存在が考えられない魔女だが、中世ヨーロッパでは魔女狩りと称して多くの老齢の女性、男性(妖術師)も該当したようだが、処刑されている.悪魔を中心とする魔女集会をサバトを呼んで、それに参加したことが重要な証拠としてカウントされた由.ただ、参加者が現行犯逮捕されたことはないらしく、想像上のイベントだったようだ.魔女狩り自体がキリスト教の権威を補完する行為だったようで、様々な著書が存在している.当然ながら、批判的な論考も出版されており、そういう意味で言論の自由があったことは評価できると感じた.裁判の過程で拷問が合法化されていたのはやや異常と思うが、存在しない事象を裁くので自白が重大な証拠であったことは当然であろう. 現代でも魔女狩りに相当する事象があるとの指摘もあり、合理主義の裏には不合理がつねに隠れているという著者の述懐は重要だと感じた.
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魔女狩りとはなんだったのかを資料をたどりながら考える一冊。一般的に言われている集団ヒステリー論は正確ではないし、中央政府は関与どころかむしろたしなめる側であった。それであってもなぜ魔女狩りは世紀をまたいで行われていたのか。 それは、中央権力に対抗する地方領主の示威行為でもあったし...
魔女狩りとはなんだったのかを資料をたどりながら考える一冊。一般的に言われている集団ヒステリー論は正確ではないし、中央政府は関与どころかむしろたしなめる側であった。それであってもなぜ魔女狩りは世紀をまたいで行われていたのか。 それは、中央権力に対抗する地方領主の示威行為でもあったし、農村経済が変化していく中で若い世代と守旧派との闘争の武器でもあった。 そんな、種々入り交じった魔女狩り模様をわかりやすい筆致で描いていて面白い本だ。
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