商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 書肆侃侃房 |
発売年月日 | 2024/03/12 |
JAN | 9784863856103 |
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パンクの系譜学
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パンクの系譜学
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商品レビュー
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この本を読んでいる間、アレクサに「パンクかけて!」とお願いすると流れる音楽は、エネルギッシュでスピーディーでノイジーな演奏になんかほのぼのとした日本語の歌詞…なんかパンク風のポップスか?とBGM読書やめてしまいました。セックス・ピストルズの存在もスキャンダラスな話題から知った自分...
この本を読んでいる間、アレクサに「パンクかけて!」とお願いすると流れる音楽は、エネルギッシュでスピーディーでノイジーな演奏になんかほのぼのとした日本語の歌詞…なんかパンク風のポップスか?とBGM読書やめてしまいました。セックス・ピストルズの存在もスキャンダラスな話題から知った自分としてはパンクにちゃんと向き合ったことがなく、本書もずっと積読状態でやっと開きましたが、読んでよかったです。一気読みでした。先ずは、アートスクールという場所、そしてアナキズムという思想、アフリカ系アメリカ人との関係、フォーク、スキッフル、ガレージとの関連、アートとの共鳴、どんどんパンクの地図を広げてくれました。アート活動としてのキング・モブの「教義を拒否し、体系的な理論を意図的に回避し、とりわけ徹底的な自由の選択における個人の判断の優位性を強調することによって、厳格な教義体系では考えないような多様な視点の可能性を直ちに生み出してきたことがアナーキー・イン・ザ・UKの原点であった。」というマルコム・マクラーレンのビフォワー・ピストルズ時代にも、ふむふむ。でも本書が可能性の書として輝くのは、セックス・ピストルズ以降の章と、アジアのパンクシーンの賞です。一週間前に衆議院選挙が終わりましたが、政治的なものにももっと音楽とアートが前景に出てきてもいいのかな?と思いました。
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アナキズム(日本語で言うと「無政府主義」)は私もその日本語訳のイメージで良い印象を持っていなかったが、パンクの系譜に当たるアナキズムとして取り上げ説明されていて、色々と学ぶところが多かった。 パンクロックへと至る音楽の系譜は詳しく、それでいてあちこちでこれでもかと語られているSe...
アナキズム(日本語で言うと「無政府主義」)は私もその日本語訳のイメージで良い印象を持っていなかったが、パンクの系譜に当たるアナキズムとして取り上げ説明されていて、色々と学ぶところが多かった。 パンクロックへと至る音楽の系譜は詳しく、それでいてあちこちでこれでもかと語られているSex Pistolsについては簡潔に。一方、それ以降の音楽としてCrassやMinor Threat(Fugaziは私も昔大好きだった)に関して詳しく書かれている。 また、アジアのパンクに関して、インドネシアから始まり、ミャンマー、そして日本へと。音楽祭の「祭り」という言葉から。ここでは、柳田國男に折口信夫まで(大塚英志原作の漫画好きとしては彼らの名を見るとニヤニヤしてしまう)。橋の下世界音楽祭の話題で締めくくるのもこの本らしくて良かった。 音楽だけでなく、当時の政治や国際情勢、社会問題を取り上げ、それらに対し、誰がどういう思想を掲げていて、それがパンクにどう繋がっていったか?一度読んだだけでは全てを把握出来るわけもなく、折に触れ、また読み返そう。
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