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ヨーロッパ史のなかのアルザス 中近世の重層的な地域秩序から
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ヨーロッパ史のなかのアルザス 中近世の重層的な地域秩序から

安酸香織(著者)

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ヨーロッパ史のなかのアルザス 中近世の重層的な地域秩序から

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 教育評論社
発売年月日 2024/02/26
JAN 9784866240954

ヨーロッパ史のなかのアルザス

¥3,520

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2024/09/18

小学校の国語の教科書で「最後の授業」を読んだとき、国語の読み書きができないのはともかく、話せないのはなぜだろうと疑問に思った。すぐに旺文社文庫版で再読し、解説を読んで疑問は氷解したが。以来得るエルザスが仏領なのは不自然とは思っていた。 ・ハプスブルク家がエルザスに影響を及ぼす契機...

小学校の国語の教科書で「最後の授業」を読んだとき、国語の読み書きができないのはともかく、話せないのはなぜだろうと疑問に思った。すぐに旺文社文庫版で再読し、解説を読んで疑問は氷解したが。以来得るエルザスが仏領なのは不自然とは思っていた。 ・ハプスブルク家がエルザスに影響を及ぼす契機は、シュタウフェン朝に対抗した皇帝ロタール3世のエルザス地方のズントガウ伯領の上級裁判権を有する皇帝代理になってからで、更にシュタウフェン朝でも無数の代官職、修道院長等職による権利を蓄積し、ラントフォークト(帝国代官)を任命する権利を握り、ついには前部オーストリアとして領域化に成功するが、モザイク状のまま。帝国等族によるエルザス会議、下エルザス会議、上エルザス会議による一体性はあった。 ・30年戦争のウエストファリア条約によりアルザスは1648年に仏王に譲渡されたが、ハプスブルク領以外の帝国等族は引き続き皇帝への直属性を維持、オランダ戦争による仏の占領によっても、帝国十都市(帝国自由都市シュトラースブルクは1697年のライスワイク条約により王国自由都市ストラスブールになったが)は帝国税を納め、帝国最高法院への権限を保持、一部はオーストリアに返還されたり、一都市はスイス誓約同盟に属したりと曖昧な部分を残すこととなった。フランス革命を経て1795年のプロイセンとの条約、1801年のオーストリアとの条約によって漸くアルザスはフランスに帰属することになる。 ・以降普仏戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と独→仏→独→仏と往復することになる。

Posted by ブクログ

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