商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/02/22 |
JAN | 9784065350225 |
- 書籍
- 新書
ローマ帝国の誕生
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ローマ帝国の誕生
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
ローマ帝国の成立と変遷の過程を属州統治の観点を中心に整理する。コテンラジオ二周目でカエサル編を再聴したタイミングで。コテンラジオでもカエサルはそれまでの様々な変化や動きの積み重ねの最後の大回し的な位置付けとして整理されていたことをより解像度を上げて理解できた。ローマによる一方的な...
ローマ帝国の成立と変遷の過程を属州統治の観点を中心に整理する。コテンラジオ二周目でカエサル編を再聴したタイミングで。コテンラジオでもカエサルはそれまでの様々な変化や動きの積み重ねの最後の大回し的な位置付けとして整理されていたことをより解像度を上げて理解できた。ローマによる一方的な支配、搾取の関係ではなく、支配される側との相互作用の中で成立していったことや、皇帝が帝国を作ったのではなく帝国化したことが皇帝を生み出すに至ったという流れなどは他の時代や地域にも広く当てはまりそうな事象だと感じて面白い。
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この本はすごく面白かった!共和制ローマの誕生から衰退、皇帝の誕生までを追っていく内容。歴史的な経緯のみならず、それに付随して国のかじ取りをする権力の推移、国の内情の変化を丁寧に追っていて、属州の獲得からあっという間に変容していく共和制ローマという国の内実がよくわかるようになっている。属州や周辺での反乱・侵入へ対処していくうえでやむなく少しだけ権力の増長を許し、やむなくローマ社会自体も変化し、……というなかで権力を巡る人間の争いは止めようもなく進んでいき、共和制の仕組みは壊れてしまう。 「ローマ皇帝の出現がローマ帝国を成立させたのではない。ローマ帝国がローマ皇帝をもたらしたということである」と筆者は書いているが、まさにこの本を凝縮したような言葉である。 ローマ人にとっての自由は平等ではないという話、プロウィンキアという言葉から見る属州の扱い方が変化していく過程や、ポンペイウスとカエサルの違い、カエサルとアウグストゥスの違いなど随所になるほどと思うところがあって唸らされた。 著者が研究しているヒスパニアの属州の話が多いのだが、シリアやユダヤの属州の話ももっと読みたかったし、皇帝が誕生した後のローマの話も引き続き読みたい、と思う分かりやすさだった。
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古代ローマ帝国草創の前半期を概観。古代ローマ成立から帝国制へ至るまでのプロセスと変容を分析・考察する一冊です。 <こんな方にオススメ> (1)古代ローマが好き (2)古代ローマの共和制から帝政への変遷に興味がある (3)古代ローマ草創期の都市国家ローマについて知りたい <...
古代ローマ帝国草創の前半期を概観。古代ローマ成立から帝国制へ至るまでのプロセスと変容を分析・考察する一冊です。 <こんな方にオススメ> (1)古代ローマが好き (2)古代ローマの共和制から帝政への変遷に興味がある (3)古代ローマ草創期の都市国家ローマについて知りたい <概要> 古代ローマのいわば前半期(都市国家ローマの成立から帝政の始まりまで)を取り扱った通史(おもに対外的な政治・軍事面)といった印象です。 全体的な構成としては序章と終章を除けば全九章となっています。大きく言いますと5つに分かれるかと思われます。まず第1章では都市国家ローマの成立を述べています。次に第2章~第4章では古代ローマの帝国化(帝政とは別)過程が説明されています。第5章・第6章では古代ローマの帝国化の確立が解説されています。第7章・第8章では帝国化による結果としての共和制・都市国家ローマの変容と内部的矛盾について分析されています。第9章ではその変容と矛盾の帰着としての皇帝の出現と帝政の開始が語られています。さらに序章では本書が都市国家ローマと海外属州の支配関係を軸に分析していることが説明されており、そして終章では属州民たちの都市国家ローマとの関係性についてまとめられています。 そのほかの詳細はブログ「note」内に記事を掲載しております。よかったら併せてご覧ください。 https://note.com/rekishi_info/n/n19368501eb4e (2024/06/04 上町嵩広)
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