商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2024/02/21 |
JAN | 9784121027931 |
- 書籍
- 新書
化石に眠るDNA
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化石に眠るDNA
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
タイトル通り化石に眠るDNAを解析することは出来るのか、その研究は今どの辺りにあるのかについて、DNAにまつわる技術を歴史的に追いながらわかりやすく解説してくれる本。そしてそれはあのジュラシック・パークが技術的にもコスト的にも倫理的に問題山積で、ほぼ実現不可能だろうということに行...
タイトル通り化石に眠るDNAを解析することは出来るのか、その研究は今どの辺りにあるのかについて、DNAにまつわる技術を歴史的に追いながらわかりやすく解説してくれる本。そしてそれはあのジュラシック・パークが技術的にもコスト的にも倫理的に問題山積で、ほぼ実現不可能だろうということに行き着く。すべての生物の絶滅を防ぐなど到底不可能であるし、どの絶滅生物を復活させるのかについても簡単に決めることは出来ないのだから、やはり今現在生きているものが絶滅しないように精一杯努力することが大事なのではないか。そしてそれが人類の絶滅を防ぐことに繋がる気がする。
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いやあ、最初から最後までおもしろい話題満載であった。マイクル・クライトンのジュラシックパークがいかに恐竜のDNA研究に影響をもたらしたのか、それは想像以上だったようだ。しかしまた、その研究がいかに難しいのかもよく分かった。それは当たり前と言えば当たり前だ。何億年、何万年も経てばD...
いやあ、最初から最後までおもしろい話題満載であった。マイクル・クライトンのジュラシックパークがいかに恐竜のDNA研究に影響をもたらしたのか、それは想像以上だったようだ。しかしまた、その研究がいかに難しいのかもよく分かった。それは当たり前と言えば当たり前だ。何億年、何万年も経てばDNAは壊れるし、環境DNAが紛れ込みもするのだ。それをいかにうまく調べ上げるか、そこが腕の見せ所ということだろう。オーストラリアに棲んでいて絶滅してしまったというカモノハシガエル。メスは卵を食べてしまう。食べると言っても卵はちゃんと胃の中で孵化し生体にまでなって母親の口から出て来ると言う。その間数週間ほど母親はエサもとらない。胃袋が子宮のようなはたらきをしているのか。子どものエサはどうなっているのか。まだまだ知らない不思議な生き物がいるわけだ。この話、6年生の授業でしゃべったら知っている生徒がいた。カビのせいで絶滅したということまで。テレビででもやっていたのだろうなあ。マンモスを復活させるという話は何かで読んだことがあった。でもそれが地球温暖化の防止になるとは知らなかった。永久凍土の下の炭素が外に出てこないように、凍った状態を維持するためには大型の哺乳類が必要なのだとか。そのための壮大な計画があるわけだ。中でも人工子宮という話は、もう安部公房の「第四間氷期」を思わせる。それはSFではなく実際にやろうとしているわけだ。試験管ベービーどころではないわけだな。そして、リョコウバトを復活させようという話。人間の身勝手さを思い知らされる。ところで、野菜泥棒の話は必要だったのか? お金に名前を書いていいものか???
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DNAは、生物の細胞の中だけでなくて、そこらじゅうにあるそうです。もちろん、それは生物の汗や死骸などが由来ですが。それを環境DNAというそうです。 なので、化石や昔の生き物の剥製などからDNAを複製して分析する際は、それらのDNAが混入しないように、したとしても判別できるようにす...
DNAは、生物の細胞の中だけでなくて、そこらじゅうにあるそうです。もちろん、それは生物の汗や死骸などが由来ですが。それを環境DNAというそうです。 なので、化石や昔の生き物の剥製などからDNAを複製して分析する際は、それらのDNAが混入しないように、したとしても判別できるようにすることが大切だそうです。 現状では恐竜の化石の中のDNAからジュラシック・パークのように恐竜を甦らせることはできなさそうです。 古代のDNAの研究のストーリーはとてもワクワクして面白かったです。
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