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教養を深める
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「今日の世界を覆っている戦争と貧困、抑圧と不正義のなかで、それでも人間らしくあることを貫こうとすれば、やはりどこかで腹をくくる覚悟が必要になります。リベラルアーツとは、人が人であるのとを貫くために必要な精神の力を養う学びのことです。」(「はじめに」) 対談(五木寛之、藤原正彦、...
「今日の世界を覆っている戦争と貧困、抑圧と不正義のなかで、それでも人間らしくあることを貫こうとすれば、やはりどこかで腹をくくる覚悟が必要になります。リベラルアーツとは、人が人であるのとを貫くために必要な精神の力を養う学びのことです。」(「はじめに」) 対談(五木寛之、藤原正彦、上野千鶴子、長谷川眞理子)を含む森本先生の言葉に光明を見いだす気持ちに。
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混乱の時代にあっても、人間がより人間らしくあるために必要な知の営みリベラルアーツ。 4人の識者とリベラルアーツの本質に迫る。
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アリストテレスが、1つの徳だけに秀でるのは良くない(≒ギフテッドではなくラウンデッドであるべき)と考えていたという話は興味深い。スペシャリストやエキスパートであることが称揚されるが、そうなるなという教えは結構衝撃を受ける。 人々を挑発する知がリベラルアーツだという宣言は、森本あ...
アリストテレスが、1つの徳だけに秀でるのは良くない(≒ギフテッドではなくラウンデッドであるべき)と考えていたという話は興味深い。スペシャリストやエキスパートであることが称揚されるが、そうなるなという教えは結構衝撃を受ける。 人々を挑発する知がリベラルアーツだという宣言は、森本あんりらしくて好きかもしれない。また、教養というのはアクセサリーのように付けたり外したりと「身につける」ようなものではなく、自分の中で育むものだというのはおっしゃる通りかと。 後半の4人の識者との対談も面白いけれど、AIの捉え方が画一的というか、執筆時期も関係しているのかもしれないけれど、ちょっと敵対的に見る傾向が強いなと思った。全てをAIに委ねてしまおうとするのは色々と問題がある気がするけれど、気づきを与えてくれたり、さらに学びを深めようという気持ちにさせてくれたりする側面もあると個人的には感じているので、そういう点では教養を深めることにも有用なのでは?と感じた。 藤原正彦さんとの対談で新渡戸稲造について触れている。1906年に一高の校長についたあと、西洋的教育を推進して逆に武士道精神を日本から遠ざけたと指摘されているのは面白い。それでも、新渡戸の一校時代の教え子の田中耕太郎(文部大臣)や南原繁(東大総長)が日本の戦後の教育改革や、一般教育の導入という形でのリベラルアーツの振興を率いたというのは、単に西洋vs日本みたいな図式では表しきれない、知識の広がりの奥深さを感じる。 また、生まれが明治20年(1887年)を境として、国柄を重視する知識人と西洋を見据える知識人とに二分されるという指摘も、厳密にはどうなのか分からないけれど、興味深い。
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