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カタチの由来、データの未来 三次元計測の人類史学
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カタチの由来、データの未来 三次元計測の人類史学

中尾央(著者)

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カタチの由来、データの未来 三次元計測の人類史学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房
発売年月日 2024/02/13
JAN 9784326248544

カタチの由来、データの未来

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2024/10/26

メタバースの更なる普及には、コンテンツ自体を作成するツールが手に入り易くなり、写真や動画に次ぐ、空間の保存が可能になる事だと思う。人はリアルな思い出世界に没入したり、空想世界をクリエイトして楽しめるようになる。そのためにはフォトグラメトリーのような、複数カメラによるスタジオセット...

メタバースの更なる普及には、コンテンツ自体を作成するツールが手に入り易くなり、写真や動画に次ぐ、空間の保存が可能になる事だと思う。人はリアルな思い出世界に没入したり、空想世界をクリエイトして楽しめるようになる。そのためにはフォトグラメトリーのような、複数カメラによるスタジオセットみたいなハード面が改善される必要があるのではないか。 本書は考古学への先進技術適用という観点で三次元計測の実務的な話を詳述する。専門的だが分かりやすく、面白い。 ー 実際に用いる三次元計測の手法の検討である。三次元計測の手法には、なんらかの三次元スキャナー(3Dスキャナー)を用いるか、二次元写真から三光元モデルを構築するか(SfM/MVSとよばれる手法)の二通りがある。スキャナーは価格によって性能が大きく異なるため予算次第のところが大きい。対して、比較的低価格で導入でき、工夫次第で一定の質を備えた三次元データが入手できるSfM/MVS の方が、汎用性という点では優れているだろう。 二次元から三次元を起こせる手法が発達し、不足データをAIが補うなどで、よりリアル度を高めていけるなら、可能性は広がる。メタバースの思想も極論は脳を騙す事にあるなら、三次元世界も、騙せる程度に再現性を高めさえすれば良いのだ。人間には知覚できない色、音域、モーション、誤差があるのだから必ずしも完璧は不要だ。 以下のようなテクニカルな話もある実用書としても役立つ。急速な世界の変化が楽しみだ。 ー グレーカードを用意して一緒に撮影しておく。グレーカードを一緒に撮影しておけば、それに合わせて後で写真の色調整が可能になり、写真全体の暗さなどがそこまで大きな問題にならなくなる。色調整はカメラ付属ソフトや Adobe の Photoshop (Camera Raw)などで可能である。 ー 歯を覆っているエナメル質のように反射する対象や黒曜石、ガラス製の遺物などの場合、多くのレーザースキャナーは計測ができなくなってしまう。しかしSfM/MVS は、こうした反射物も比較的問題なく計測できることが少なくない。古人骨の計測で反射するときは偏光フィルターを用いると問題なくモデルが構築できることも多々あった。これは資料にあわせて機材を選択する必要があるだろう。

Posted by ブクログ

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