コンサバター ルーヴル美術館の天才修復士(Ⅳ) 幻冬舎文庫

一色さゆり(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2024/02/08
• JAN: 9784344433564

商品レビュー

2024/08/06

ニケの指輪
芸術家たちのカフェ
汚された風景画
ショパンと雨

素敵な題名が続いていて、そして全て男女の愛の物語。

ギリシャの彫刻職人たちは
芸術の都のエジプトで技術を磨き国に戻り腕をふるって彫刻を作っていたから、ギリシャの彫刻の多くは彩色され、目には玉石、銀歯が並び、と
日光東照宮の様な色に溢れた作品だったのに、フランス人がガリガリ削って、今の白い彫刻に、でも、白い姿だからこそ魅了される？
ウーン。
ルーブル美術館で削り残された色を見つけて、青色だったんだ！と脳内色彩して楽しむのも、また一興かも。

私は晴香とスギモトは、仕事だけで、仕事の相棒としていてほしいと願います。
スギモトはそのぐらいの距離感が安全な男だと思います。

近づくな危険！
です。
でもねぇ～。
女心ってヤツハ。

2024/07/24

「ニケの指輪」
誰のものなのか。
二人しか知らない真実のせいで、今まで通り関わりたくとも少し距離が出来てしまい縁が途切れたのだろ。

「芸術家たちのカフェ」
夢の中で出会う。
作品のことを真剣に考えてたからこそ、過去に生きた者たちが少しだけヒントを与えてくれたのだろうな。

「汚された風景画」
誰が黒幕なのか。
注目を浴びる攻撃にはなるだろうが、絵描きたちが生んだ素晴らしい作品を汚していい理由はないだろう。

「ショパンと雨」
二人が再会した。
現代の調査方法があったからこそ気付けたことではあるが、こうなることを考えて書かれていたなんてな。

2024/06/17

舞台がパリのルーヴル美術館へ、作品を検索しながら、やっぱり面白いな、と思う。
ちょっと不思議体験あり。