商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/12/19 |
JAN | 9784041140161 |
- 書籍
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父がしたこと
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父がしたこと
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商品レビュー
3.8
23件のお客様レビュー
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印象的な言葉が出て来る。『褒められたいのだと思う』藩主が親同然の家臣に求めたものは褒められたいであった。領民の為の良政は、シンプルに褒めてもらえそうというところから来ていた。妙に納得がいった。私も仕事しながら、褒めてもらいたいと素直に思ってるのを得心したら、笑ってしまった。あぁそうか褒めてもらいが根本の本音だ。カッコよく社会の為とか、そんなんじゃない。好きな人がいたら、尊敬する人がいたら尚更だ。分かるぞ。 もうひとつ、躾についても言っていた。躾とは気持ちが動かずとも身体が動くようにするのが躾だと。 そのままの言葉を引用する。『人なら、疲れ果てもするし、塞ぎ込みもするでしょう。目の前の用に、手が出せなくなるのもめずらしくありません。それでも気がつくと、ひとりでに身体が動いて、やらねばならぬもろもろをやっている。そういう者に育つように仕込むのが躾なのです。なんで、そうするのか、わかりますか?当人が楽になるからです。生きていく、ということは、日常の用をこなしていくということです。人です。獣ではないのです。汚れたままの皿で物を食べるにはゆかぬのです。誰かが皿を洗わなければなりません。自分で洗わなければ、何者かが洗ってくれているのです。もろもろな事情で、その何者かがいなくなるさのはいくらでもあることです。そうなったとしても躾られていれば、なんの痛痒も感じません。日常の用を、自分で苦もなくこなせるというのは、それだけで縛られるものがなくなるということです。自由になるということなのです』
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こないだ華岡青洲生誕の地に行ったばかりで、江戸時代の医療がテーマだったので、そういう意味では楽しめましたが、小説の結末はしっくりきませんでした。 結局、父がやったことの原因が曖昧なままで終わったので腑に落ちないままになりました。 ミステリー仕立てにするならきっちり落とし所を明確に...
こないだ華岡青洲生誕の地に行ったばかりで、江戸時代の医療がテーマだったので、そういう意味では楽しめましたが、小説の結末はしっくりきませんでした。 結局、父がやったことの原因が曖昧なままで終わったので腑に落ちないままになりました。 ミステリー仕立てにするならきっちり落とし所を明確にしていないところが今回は評価低目になりました。
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ある御藩主と名医、そして家臣たちの物語であると読み始めるが、最後に予想しない結末が待っていた。 蘭学や漢方医、時代背景など、細かな情報が精確に著され、表現も会話も、そして物語も武家社会そのものを感じさせる、独特の世界。 「跳ぶ男」「本を売る日々」を読んで3冊目の作者。どれも一分の隙もなく、時に非情でさえある。しかし、どの人物も人としての魅力に引かれる。
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